2018年11月02日

「東名JCTにおけるシールドマシン再稼働に抗議します」 外環ネットと野川べりの会が国交大臣宛抗議書を大胡計画課長に手渡す

 外環ネットは、2018年10月4日東京外かく環状国道事務所を訪れ、大胡賢一計画課長に、国土交通大臣宛の東名JCTにおけるシールドマシン再稼働の抗議書を手渡しました。
 シールド工事により5月中旬から7月初めに即死レベルの酸欠気泡が野川に噴出したにもかかわらず、8月30日に再稼働させたことに抗議し、シールドマシンを停止し、住民への説明会開催と住民の納得が得られるまでシールドマシンを稼働させないことを求めました。
 なお、同一内容の抗議書を中日本高速道路株式会社代表取締役社長宮池克人氏と東日本高速道路株式会社代表取締役社長小畠徹氏宛にも送付しました。

 また、野川べりの会からは、送付済みの9月21日付「外環トンネル工事の酸欠空気の説明会のないマシンの再稼働への抗議・申入書」」を読み上げ、手渡し、10月12日までの回答を強く求めました。

 以下は、2つの抗議書です。
 
(1)外環ネットからの抗議書

2018年10月4日
国土交通大臣 石井啓一様

東名JCTにおけるシールドマシン再稼働に抗議します

8月30日、東京外環道の事業者である関東地方整備局東京外環国道事務所、東日本高速道路株式会社、中日本高速道路株式会社の3社(以下、事業者という)は6月29日以来停止していたシールドマシンを再稼働させました。そのことを明記していないチラシを前日に、ごくわずか、近隣に配布したのみで、地元自治体にも連絡せず、また私たち住民団体の申し入れに回答しないままの再稼働に強く抗議します。

東名JCT地域においては、本年5月14日に野川脇で出水事故があり、5月15日以降野川において気泡の発生が続きました。6月28日には工事ヤード内での出水事故があり、この気泡や地下水の噴出は、東京外環工事に起因するものであることを事業者側が認め、加えて、気泡の酸素濃度が1.5〜6.4%という異常な酸欠状態であることを公表しています。その値は、人が吸い込むと即死する危険な空気です。

これまで外環ネットは、7月4日に気泡について、7月17日には出水について、さらに8月28日に酸欠ガス発生についての申入書を貴職宛に発信し、説明会の開催とシールドマシンの停止などを求めてきました。公表された酸素濃度は異常な低さであり、地中や住宅街の地下室、井戸(古井戸やそのあとを含む)、マンホールなどへの滞留が心配され、住民の不安が高まっています。

昭和46年当時、多くの犠牲者を出した酸欠事故の教訓から制定された労働安全衛生法に基づく酸素欠乏症等防止規則及び環境省の大気保全局長通達「酸欠空気による住民の被害の防止について」に従って速やかに行動を起こすことが、事業者には求められています。しかし、大気に薄まれば影響ないというだけで、いまに至るまでそのような行動は見受けられず、また、上記申入れへの回答は届いていません。

住民の不安を放置したままのシールドマシン再稼働は、到底認めることはできません。ただちにシールドマシンを停止し、一刻も早い住民への説明会を開催すること、そして住民の納得が得られるまで、シールドマシンを稼働させないことを強く求めます。

  問い合わせ先:外環ネット  
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(2)野川べりの会からの抗議・申入書

2018年9月21日
国土交通省関東地方整備局 東京外かく環状国道事務所
 計画課長 大胡賢一様      
東日本高速道路株式会社 外環トンネル南工事部
 工事長 片倉昌裕様
中日本高速道路株式会社 外環東名北工事区
 工事長 佐野昌嗣様
                                   
緊急 「外環トンネル工事の酸欠空気の説明会のないマシンの再稼働への抗議・申入書」

東京外かく環状道路の本線トンネル東名北工事において、工事起因の非常に危険なレベルの酸欠空気を生活環境に噴出させながら、住民への周知も怠り、説明会開催の要求にも応じず、マシンの再稼働を8月30日から行ったことに抗議し、マシンの停止および住民の命を守るための要求を以下のとおり申し入れます。

2018年6月15日、私たちはすでに、大胡計画課長宛に「野川の異変」について「申入書」を送付いたしております。それに対する返事がいまだないうえ、さらに住民の不安に追い打ちをかけることが8月24日になり、東京外環プロジェクトのホームページを通じて、ありました。漏出した酸素濃度の数値が明らかにされたのです。1,5〜6,4%という驚くべき低さでした(この部分だけを小さな字)。この数値・酸素濃度6%以下は1呼吸で即死のレベルといわれております。

先日、タイの洞窟で少年ら13人が救出されるというニュースがありました。自然酸素濃度は 21%とされており、酸素濃度18%は安全限界といわれ連続換気が必要とされています。タイ少年らの救出が強行されたのも、酸素濃度が安全濃度を切りそうな時だったと思います。

工事現場においては地下掘削による大規模な鉄筋コンクリートによる工事が増えるにつれ酸素欠乏による事故はあちこちで死者を出すようになりました。1960〜1970年代の日本の高度成長の時代に圧気工法による酸欠死亡事故が多発しております。1971年7月、最高裁判所基礎工事では、地下34mで2人の死者を出しております。

その後、労働安全衛生法・酸素欠乏症防止規則が整備され(労働省・現厚労省)、酸欠空気による住民の被害防止についての通達(各都道府県知事・政令市市長あて環境庁大気保全局長通達)(昭和46年12月25日 環大企76号)も環境庁・現環境省から出されております。事業者は酸素欠乏症等防止規則を遵守していますか?

 8月29日に東京外環プロジェクトのホームページに示された気泡漏出・地下水流出の推定メカニズムの調査結果では、示された酸素濃度の数値は気泡漏出から1〜2ヶ月後の測定であるなど、安全とは認められません。
工事ヤード内地下水流出の推定メカニズムは、今後の沿線でも酸欠空気の地表漏出の頻発の可能性を示しています。これらの結果で環境への影響がないという7月31日のトンネル施工等検討委員の結論も理解不能です。

----住民の命を守るための要求-----------
1、酸欠空気の発生、地下水の流出について、住民にきちんとした説明会を10月20日までに開くこと。

2、工事中の異変についてホームページに載せるだけではなく近隣住民のわかるような掲示板に表示すること。

3、世田谷区洪水ハザードマップ(多摩川版・全区版が平成30年9月改訂されています。)
東名ジャンクションから野川べり左岸に予定されている外環道工事の近くで、土砂災害特別警戒区域に指定されているのは成城4丁目だけではなく、新たに成城3丁目の1部地域が追加されています。これらに対する対応を説明すること。
4、世田谷区長保坂展人氏が世田谷区有地の使用に際し東京外かく環状国道事務所長 小田原雄一氏との間で、
出した7つの要望(地盤、地表に与える影響、周辺住民への情報提供など 2011年)を守ること。 
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10月12日までに回答ください。
連絡先:野川べりの会    
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posted by 外環ネット at 11:42| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース