2020年01月27日

「気泡シールド工法による掘進中止の申入書」を国等の事業者と都知事に送付

外環ネット他、計13団体は、国土交通大臣・東京都知事・NEXCO中日本社長・NEXCO東日本社長に対し、2020年1月16日付け「気泡シールド工法による掘進中止の申入書」を送付し、沿線住民の生存権、財産権を危険に曝す気泡シールド工法は直ちに中止することを求めました。
 以下は、その申入書です。
--------------------------------------------------
2020年1月16日
国土交通大臣 赤羽一嘉 様
[写] 関東地方整備局 東京外かく環状国道事務所長 様
東京都知事 小池百合子 様
[写] 東京都建設局 三環状道路整備推進部長 様
中日本高速道路株式会社 代表取締役社長 宮池克人 様
[写] 中日本高速道路株式会社東京支社 東京工事事務所長 様
東日本高速道路株式会社 代表取締役社長 小畠徹 様
[写] 東日本高速道路株式会社 関東支社 東京外環工事事務所長 様

気泡シールド工法による掘進中止の申入書


 東京外かく環状道路のシールドトンネル工事では、住民にとって安全であることが客観的科学的に説明されていない空気使用の掘進工法(気泡シールド工法)を中止するように、強く要求します。

 2018年5月から7月にかけて野川に酸欠気泡が噴出し続け、地下水位観測井等に地下水が流出しました。トンネル工事が原因の漏出した気泡の酸素濃度は、1.5〜6.4%の一息吸っただけで即死するような低濃度でした。
 それ以来、私たち沿線住民は、命の危険を感じ、原因究明・対策等を貴事業者等に直接、あるいは基礎自治体等を通じて要求してきましたが、納得できるような回答が得られていません。また、情報公開請求に対しても、貴事業者等は非開示ないしは黒塗り一部開示で答えるだけです。

 調布市議会は、地表に何の影響も及ぼさないということで始まった大深度トンネル工事であるにもかかわらず、住民を不安に陥れている事態に対して、『外環道路工事で野川に発生した気泡問題に関する住民説明会の開催を求める意見書』を2018年9月に国に提出しましたが、住民説明会は2018年12月に世田谷区の一部の住民を対象としたものが開催されただけです。

 2019年6月13日、第19回 東京外環トンネル施工等検討委員会は、室内試験結果から、添加材の調整で漏気が抑制できるとし、その実証試験の場である大泉JCT工事ヤード内での確認掘進で「漏気を抑制する掘進方法を確認した上で、今後の工事を進める。」と説明しています。
しかし、8月19日から9月4日にかけて白子川に7.3%〜の酸欠空気が漏出し、また10月31日から発生した既存ボーリング孔の漏気が東京外環プロジェクトのホームページ【お知らせ】で公表されました。 
さらに、10月17日には、同上ホームページにおいて、漏気抑制ができていない中、前言を翻すような以下の有識者(委員会メンバーとされる)見解が報告されました。

・添加材に気泡を用いた掘進は、空気の通り道等により漏気の可能性はある
・ただし、東名JCTや大泉JCTでの漏気に対する環境測定結果を踏まえると、漏気が発生したとしても周辺環境に影響はないと考えられる
・引き続き、安心確保のために漏気に対する周辺環境モニタリングをしながら、気泡を用いた掘進を進めること

 私たちは、東京外環トンネル施工等検討委員会の上記見解を以下のとおりと受け止め、沿線に居住する住民等の生命や生活の安全・安心を無視して、北多摩層以北の東久留米層、舎人層、江戸川層などにおいて、気泡シールド工法を採用するという貴事業者の方針をただ追認するだけものであると理解します。

・添加材に破泡しにくい改良気泡を用いれば漏気を抑制できると説明してきた、これまでの経緯をくつがえすものであること。

・住民にとっての安全・安心が完全に保証できるものであるとの、真に科学技術的な説明がなされておらず、住民を納得しうるものでないこと。

・北多摩層以北の大泉〜狛江間で大量の酸欠ガス噴出・地中滞留、地下水噴出の可能性が否定できない状態であること。

・この事実は、沿線に居住する住民等(とりわけ、地下室や古井戸等の所有者や地下工事作業員)の生存権、財産権を破壊、毀損するものであること。

 したがって、本年早々に東名北工事のシールドマシンが北多摩層を離れ、東久留米層に到達する時期にあるいま、下記のことを緊急に申し入れます。


  なお、文書による回答を下記問い合わせ先に2月4日までにお願いいたします。また、別途説明の場を設けることを求めます。



沿線住民の生存権、財産権を危険に曝す気泡シールド工法は直ちに中止すること。

以上



申し入れ団体(順不同)
・外環ネット
・外環道検討委員会
・外環道路予定地・住民の会
・市民による外環道路問題連絡会・三鷹
・東京外環道訴訟を支える会
・野川べりの会
・東名JCT近隣住民の会
・外環道検討委員会・杉並
・外環を考える武蔵野市民の会
・調布・外環沿線住民の会
・とめよう「外環の2」ねりまの会
・元関町一丁目町会外環対策委員会
・外環いらない!世田谷の会

問合せ先 : (外環ネット)
--------------------------------------------------

*****[お知らせ]*****
東京外環道の真実を伝える本を広めてください!
 「住宅の真下に巨大トンネルはいらない〜ドキュメント東京外環道の真実〜」
  丸山重威著 東京外環道訴訟を支える会編 本体1600円
  推薦:浜 矩子(同志社大学教授) あけび書房

東京外環道訴訟を支える会のブログはこちらから

posted by 外環ネット at 13:42| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース