写真(左:外環ネット、右:東京外環国道事務所計画課長)
以下は、その要請書です。
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2024年5月23日
国土交通大臣 斉藤鉄夫 様
東日本高速道路株式会社 代表取締役社長 由木文彦様
中日本高速道路株式会社 代表取締役社長CEO 小室俊二様
(写)東京都知事 小池百合子 様
(写)世田谷区長 保坂展人 様
(写)調布市長 長友貴樹 様
(写)三鷹市長 河村 孝 様
(写)武蔵野市長 小美濃安弘様
(写)杉並区長 岸本聡子 様
(写)練馬区長 前川耀男 様
外環ネット
閉ざされたオープンハウスの運営の改善に関する要請
此のところのオープンハウスは、いずれも実施時間が短時間(2時間)であり、その中で取り入れられている意見交換の場は1時間と極めて短時間である。
加えて、意見交換の場に参加するには事前予約が求められる。
調布市で行われるオープンハウスは、さらに加えて調布市民以外を入場させないとしており、また、意見交換の場は、地盤補修工事箇所周辺住民のみである。
しかし、事業者が関与している鹿島JVによる住民監視・盗撮・盗聴・付け回しの対象となっている、他区市からの現地視察者や報道関係者は、意見交換の場に参加できないどころか、オープンハウスにも参加できない。
いずれの会場でも、マスコミの取材・撮影を禁じている。
(調布以外では個人参加は可。陥没地域はマスコミ限定の時間帯が設定されることがあるが、住民とマスコミは分離され接触できない)
外環道工事は、公共事業である。国民の知る権利を保障したうえで行われるのが筋である。
今回のオープンハウス開催告知がどの範囲に届いているのか不明であるが、事業者は積極的に告知し、より多くのか関係住民の来場を得て、十分な説明と討議を行う場とすべきである。
特に、外環の場合、調布での陥没・空洞の発生、補修工事があり、その間、騒音・振動・低周波音・化学物質被害が起きている。
大泉でのシールドマシン損傷、東名でのテールシール損傷があった。
中央JCT南工事では、仙川での工事用添加材や気泡の漏出の可能性ありと事前に公表し、環境汚染が当然視されている。
これらの問題は、外環沿線全体に、また、リニア中央新幹線等の工事に共通するものであり、沿線住民の心配は増えるばかりである。
それだけに、事業者は、真摯に情報の公開と説明責任を果たすことが求められる。
特に、調布の陥没事故とその後始末の状況を沿線住民に周知し、その叡智に耳を傾けるべきである。
この重要な場の運営について、下記6項目を実施するよう、強く要請する。
今後のオープンハウス開催に当たり、
@ 開催告知は14日前までに、HP上及び沿線端から左右100m以上の範囲への戸別チラシ配布により行うこと
A 開催時間を6時間(3時間×2日も含む)とし、その内意見交換の場に3時間を当てること
B 調布市でのオープンハウスでは、対象者を絞らず、誰でも入れるようにすること
C 調布市での意見交換の場では、陥没住民に対象者を絞らず、鹿島JV監視・盗撮対象者、沿線区市の誰でも入れるようにすること
D 報道関係者の取材を受け入れること
E 意見交換の場や現場視察会は、空席があれば複数回参加を認めること
以上
連絡先:外環ネット e-mail: info-gaikannet@gaikan.net
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