2018年07月29日

7月4日国交大臣他に「野川に発生した気泡問題に関する申し入れ」、工事中止、説明会開催等を求める

 外環ネットなど計12団体は、2018年7月4日、国交大臣、東京都知事、NEXCO中日本社長、NEXCO東日本社長に対し、「野川に発生した気泡問題に関する申し入れ」を行い、工事中止、説明会開催等を求めました。
 以下は、申入書です。

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2018年7月4日
国土交通大臣 石井 啓一 様
東京都知事 小池 百合子 様
中日本高速道路株式会社 代表取締役社長 宮池 克人 様
東日本高速道路株式会社 代表取締役社長 小畠 徹 様

     野川に発生した気泡問題に関する申し入れ

 東京外かく環状道路東名ジャンクション工事区域近くを流れる野川において発生している気泡が、大深度地下工事が原因と、事業者が以下のように認めています。これはあってはならないことであり、このようなことを引き起こしていながら、住民や地元自治体への説明を全くせずに放置していることに、強く抗議します。

 野川における大深度トンネル工事に起因する気泡発生(以下、これらの事象を「本件事象」といいます)は、6月中旬に住民の録画配信した映像で周辺住民に明らかにされました。住民らがこの事象について問いただした結果、東日本高速道路(株)工事長片倉氏、中日本高速道路(株)工事長佐野氏により、東京外環道の工事に起因するものであるとの証言を得ています。また、時間経過に伴って、気泡の発生個所が増加し、移動するなどの変化もみられています。

 一方、東京外環プロジェクトのホームページのNEWS欄には、2018年5月18日付で「[お知らせ] 東名JCT周辺の野川の気泡について」が掲載されていますが、住民に直接には知らされていませんでした。
そして同じく6月22日付の[お知らせ]では次のように説明されています。

 「平成30年5月中旬より、東名JCT周辺の野川の水面において気泡が見られております。これは、地下のトンネル工事の掘削箇所から、シールド工事で用いる空気のごく一部が地中から地上に漏出しているものです。引き続き、圧力を調整するなどして漏出抑制に努めるとともに、発生状況についてモニタリングしていきます。トンネル工事は正常に進んでおり、地域の皆さまにご迷惑をおかけするような影響はないと考えております。引き続き安全を最優先に工事を進めてまいります。」

 国土交通省外環プロジェクトの上記の[お知らせ]は、「本件事象」は工事の影響であり、大深度地下使用認可を受けた地下の立体都市計画適用範囲外にも及んでいるという重大な事実を示すものです。これは地表に影響がないものとして設定された大深度地下法、および立体都市計画の基本条件を根底から覆すものであり、説明もせずに放置できるような問題ではありません。

 「本件事象」は、世田谷区内の周辺住民のみならず、広く外環沿線住民の不安を激しく掻き立てています。法令違反や環境汚染の可能性が否定できず、住民の安全・安心をも甚だしく無視しているものといわざるを得ません。

 今回は、東名JCT付近において40m以深で「気泡シールド工法」が採用され、気泡発生装置から薬剤を含む気泡が注入され、野川に到達し、川面に現れたため確認できました。このことは、地下40m以深の工事現場から地表部に至る複数の空気の道ができていることを証明しています。これは本来あってはならないことです。
 
 同様なことがすでに発生していたという事実が解っていたのにも関わらず、「気泡シールド工法」が採用され,外環全区間・工区で実施されるのであれば、「本件事象」は全ての沿線で発生する可能性があることとなります。「本件事象」が住宅街で、特に家屋の下などでも発生する可能性は否定できず、その場合、発生の確認は極めて困難になります。

 また、工事で使用する起泡材等の化学物質による地層汚染や圧縮空気による地中有害物質の地表部への移動、酸欠空気の発生、河川・土壌・地下水(飲料水含む)汚染の誘発、さらには、空気の通り道に地下水が侵入し、地層の間隙拡大や水みちを発生させ、あるいは複数の帯水層を繋げ、地下水位の変化を引き起こし、その結果、地盤変位や植生など地表面に変化を及ぼすなどの様々な危険性をもたらすものと考えます。

 2017年2月に開催された「東京外かく環状道路(関越⇔東名)・本線トンネル東名工事に係るシールドトンネル工事の説明会」において、採用のシールド工法が「気泡シールド工法」であることの説明は一切なく、これまで、「地表への影響はない」と言い続けてきた国土交通省及び事業者の説明は、全くの誤りであったといわざるを得ません。

 以上のことから、外環沿線住民は、下記のことを強く各位に求めます。
 なお、この申し入れに対する文書での回答を、7月20日までに問い合わせ先にお願いいたします。

                記
1.気泡発生装置を含む本線シールド工事、ランプトンネル工事を直ちに中止すること。

2.野川に発生している気泡の終息を確認すること。

3.上記と並行し、沿線各地において気泡発生に至った経緯、理由、有害性の有無をデータとともに説明する場を設定し、実行すること。

4.特に、気泡発生に至った経緯については、既にデータが収集されているはずである。そのデータをすべて開示し説明すること。

5.住民が「本件事象」を理解するため、及び、外環工事の実態を理解するため、説明会と合わせて、現地視察の機会を早急に設けること。

6.説明会の場は、オープンハウスとは別途設けること。

7.「気泡」を含む初期掘進の結果の報告(工事内容、環境影響、データ)を行うこと。

以 上

申し入れ団体(順不同)
・外環道検討委員会
・外環中央JCT関係住民の会
・外環予定地・住民の会
・市民による外環道路問題連絡会・三鷹
・東京外環道訴訟を支える会
・野川べりの会             
・外環道検討委員会・杉並
・外環ネット
・外環を考える武蔵野市民の会
・調布・外環沿線住民の会
・とめよう外環の2ねりまの会
・元関町一丁目町会外環対策委員会

問合せ先 : 省略 
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posted by 外環ネット at 20:17| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース
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