2019年01月20日

東京外環道の本線トンネル工事大泉南工事及び東名北工事に係るシールドトンネル工事強行に抗議し、工事中止を求める要請書

外環ネット他は、2019年1月15日、「東京外環道の本線トンネル大泉南工事及び東名北工事に係るシールドトンネル工事強行に抗議し、工事中止を求める要請書」を、国土交通大臣他宛に送付しました。
抗議・要請書は[1]

 また、1月17日には、この件について国交省記者クラブにおいて記者会見を行い、マスコミ各社に、「工事強行に抗議し、工事中止を求める要請書」とその詳しい背景を説明しました。その概要は、以下の点です。

(1)野川や地表に酸欠ガスや地下水が噴出したことから、大深度法の前提が崩れ、違法な状態になっていること
(2)野川に約2か月にわたって噴出した気泡は、人が死に至るレベルの酸欠空気を含んでいました。しかし、事業者は周囲の住民に注意喚起すらせず放置し、住民の安全を無視したこと
(3)野川内に中州が出現するなど、上記以外にも工事の影響と考えられる異変が地上で発生しており、事業者に調査するよう求めたこと
  @ 野川の酸欠ガス発生地点付近に中州が誕生した。
  A 枯渇していた清水川(野川の支流)に昨年の夏に湧水が復活した。しかし、冬に再び枯渇した。
記者会見の詳細は[2]

20190117_PressRelease-2s.jpg
記者会見(1月17日、国土交通省記者クラブ)


 [1] 工事強行に抗議し、工事中止を求める要請書

2019年1月15日

国土交通大臣 石井啓一様
東京都知事  小池百合子様
東日本高速道路株式会社代表取締役社長 小畠 徹 様
中日本高速道路株式会社代表取締役社長 宮池 克人様

外環ネット
東京外環道訴訟を支える会
東京外環道訴訟第4回口頭弁論報告集会参加者一同
連絡先:省略

東京外環道の本線トンネル工事大泉南工事及び東名北工事に係る
シールドトンネル工事強行に抗議し、工事中止を求める要請書


 国土交通省、東日本高速道路株式会社、中日本高速道路株式会社の3事業者は、東名北工事の事業地内おけるシールドマシン初期掘進において、様々な問題を発生させました。

 しかし、それらの問題に対する住民や専門家の多くの疑問に応えず、客観的とはいえない原因推定と不十分な対策の説明を一部の地元住民に行うだけで、本質的な問題解明がされないまま、2019年1月中旬から住宅地真下の本掘進を強行しようとしていることに抗議します。

 また、3事業者は、東名北工事における地中および地上への影響とその課題を解決しないまま、大泉南工事に係るシールドトンネル工事開始を意図し、2019年1月26日に大泉ジャンクション予定地においてシールドマシン発進式を開催することに強く抗議します。

 東名北工事で発生した問題は、地表に影響を与えないとする大深度地下法に違反します。

 野川における致死濃度(事業者は3か月もの間その値を隠蔽)の酸欠ガスを含む気泡発生、野川遊歩道観測井及び工事ヤード内の地表面への出水事故、「トンネル工事の安全・安心確保の取組み」(以下、緊急避難計画)に関する説明は、住民が抱える疑問、不安を解消するものではありませんでした。
 気泡、出水の原因についての説明は地元を知る者には到底納得できるものではなく、対応策もいい加減であり、世田谷区以北の対策に至っては皆無です。

 緊急避難計画は、2016年11月の博多駅前道路で発生したものと同様の大陥没事故が、住宅地直下を掘る東京外環道工事で起こらないとは断言できないことから、東名北工事の説明会で計画作成が約束されました。しかし、公表されたその内容は住民要求と似ても似つかぬもので、実際に避難を迫られる住民を置き去りにしています。
 大泉ジャンクションからの工事は、類似の工法により違った地層を掘進するもので、どのような問題が起きるか誰もわからず、住民を危険にさらすものです。

 こうした事業者側の姿勢は、住民の失望と怒りを激しく掻き立てているだけでなく、住民と事業者間の対応に当たる地元自治体を情報不足の状態に追いこみ、困惑させています。
 このような地権者や周辺住民及び地元自治体をないがしろにした、安全・安心無視、説明責任を放棄した事業の進め方は、大深度法違反は言うに及ばず、公共事業として到底許されるものではありません。

 東名北工事における本掘進、また、大泉南工事の初期掘進に当たり、その開始前に事業者が行うべきことは、東名北工事初期掘進の結果を包み隠さず公表し、本掘進に対する住民の疑問や不安を解消するため全力で努力することです。

 よって、大泉南工事(発進式を含む)及び東名北工事に係るシールドトンネル工事強行に抗議し、工事を即刻中止されるよう強く要請します。                 以 上


[2] 1月17日国交省記者クラブで記者会見

 国交省記者クラブにおいて記者会見を行い、マスコミ各社に、「工事強行に抗議し、工事中止を求める要請書」とその詳しい背景を説明しました。その概要は、以下の点です。

(1)野川や地表に酸欠ガスや地下水が噴出したことから、大深度法の前提が崩れ、違法な状態になっていること

図をクリックすると図が大きくなります
20180720NogawaKihou-1.jpg
20180720NogawaKihou-2a.jpg
PDFはここをクリック

 酸欠ガスの気泡が野川に噴出している動画は、「東京外環道訴訟を支える会」のフェイスブックにアップしています。ぜひ、ご覧ください。https://www.facebook.com/gaikansosho2017/

(2)野川に約2か月にわたって噴出した気泡は、人が死に至るレベルの酸欠空気を含んでいました。しかし、事業者は周囲の住民に注意喚起すらせず放置し、住民の安全を無視したこと
図表をクリックすると図表が大きくなります
NogawaO2-3t.jpg
野川に噴出した気泡の日々の酸素濃度測定結果(5月18日から7月31日)

phLead-anoxia.jpg
(酸素濃度と人体への影響の関係)

(3)野川内に中州が出現するなど、上記以外にも工事の影響と考えられる異変が地上で発生しており、事業者に調査するよう求めたこと
@ 野川の酸欠ガス発生地点付近に中州が誕生した。

  工事に起因する隆起などが考えられる。

20181214_Nakasu_s.jpg
野川に中州誕生 2018年12月14日撮影。
大深度の形質変更が地上に現れてしまった!


A 枯渇していた清水川(野川の支流)に昨年の夏に湧水が復活した。しかし、冬に再び枯渇した。
  工事が地下水脈に影響を及ぼしたことが考えられなくはない。

20180728_Snimizugawa_Wet_t.jpg
清水川に枯渇湧水復活(2018年7月28日時点)

20181229_Shimizugawa_Dry_s.jpg
清水川、再び枯渇 2018年12月29日以降 
posted by 外環ネット at 16:39| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース
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