2020年12月30日

東京外環有識者委員会中間報告(12月18日)への疑問点

 12月18日NEXCO東日本は、調布陥没事故の中間報告を公表し、トンネル工事が陥没事故の原因であることを認めました、この中間報告には多くの疑問点があります
 外環ネットは、地質や技術/施工管理等に詳しい方の協力を得て、この中間報告についての疑問点を取り急ぎ集約し、12月25日に東京地裁の司法記者会での記者会見において配布するとともに、国土交通省、NEXCO東日本に手渡し、検討のうえ回答を準備するように求めました。

 以下は、中間報告への疑問点です。
 疑問点の詳細:別紙1〜4は(全文(PDF)はここ)
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2020年12月25日

東京外環 有識者委員会 調布陥没 中間報告への疑問点

外環ネット

12月18日、東日本高速道路株式会社は、トンネル施工等検討委員会有識者委員会を開き、中間報告を発表した。
シールドトンネル工事が、調布市市街地における「陥没・空洞発生の要因の一つである可能性が高いと推定されることを確認した」としている。
議事概要では、「周辺住民からの問い合わせ等に対し適切に対応する」とされていることから、私たちは、この日の記者ブリーフィングや公表された委員会資料に対する疑問・問題点を提示し、回答を求める準備をしている。
本日は、整理するまでには至っていないが、集まった疑問点等をそのまま別紙1〜4に列挙する。
大きな問題として、以下の点を上げておきたい。

★1 陥没・空洞発生した被害地域を、「特殊な地盤条件」としている。
・東久留米層(His)を「固くしまった砂」の均一層と判断し、ボーリング調査が不十分だった反省がない。
・礫層(Hig)(4m)の直下に砂と礫の互層(5m)がある事は、ボーリング調査から判明しているにもかかわらず注意を怠っている。
・陥没地点は、かつて入間川の蛇行による氾濫原であるという誤った認識。ここは台地の緩やかな谷地形(沖積層は存在しない)。

★2 雑な施工・管理不足・データ不足で、「地上に影響を与えない」ことが考慮されないまま施工している。
・「スケールデメリット」、口径が巨大化しているにもかかわらず、今までの施工例から±10%の基準で排土量の管理をしており、誤差が大きすぎる事を考慮していない。
・正確な排土量の計測値がないとして、取り込み過ぎを明確に認めていない。
・苦情があった時点で、シールドマシンを止めて原因の調査をすべきところ、夜間工事の停止時間を延長すること等でやりすごそうとした。

★3 大深度法、立体都市計画によって使用できる範囲を逸脱している。
・砂層の崩壊によって、トンネル直上までN値が一桁台を含む地層の緩みが達している。
・陥没孔・空洞直下の礫層(Mg)の陥没により、大深度から地上までが地盤破壊されている。

★4 住民無視の対応、工事再開を急ぐ姿勢。
・限られた住民対象の説明会でマスコミの取材も認めない等、説明責任の放棄。
・住宅地の道路等を占拠した原因調査の説明が住民にほとんどされない。
・シールドマシン停止で1日あたり億円単位の損との発言。
・この地域以外の「特殊地盤」でないところでは動かしても良いとの発言。
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posted by 外環ネット at 00:22| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース
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