この件は、しんぶん赤旗日曜版2024年3月10日・17日合併号のスクープ記事により発覚したものです。
記事の見出しは、「東京外環道 鹿島が住民を監視・盗撮」、「散歩中から自宅内の様子まで逐一共有」、「侮蔑的な”あだ名”つけ中傷 要望や苦情を「金目当て」と」、「理解得ずに強行」、「住民「陥没事故への謝罪の気持ちないのか」」、「マスコミも標的」「組織的な不法行為 度を越す人権侵害」。
以下は、申入書です。
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2024年3月14日
国土交通大臣 斉藤鉄夫様
東日本高速道路株式会社 代表取締役社長 由木文彦様
中日本高速道路株式会社 代表取締役社長CEO 小室俊二様
東京都知事 小池百合子様
鹿島JV御中、鹿島建設株式会社 代表取締社長 天野裕正様
東京外環事業者の住民監視・盗撮について、事実の解明と謝罪を求める
外環ネット
私たち外環ネットは、東京外環道の沿線7区市の住民の団体です。東京外環道工事は、2020年10月に陥没事故を起こし、地上に影響がないとの前提を崩し、被害地が地盤補修の工事現場と化している状況に対し、外環沿線全体で、同様な事態が起きないよう、また平穏な日常生活をおくれるよう活動を続けています。
今回、「しんぶん赤旗日曜版」2024年3月10日、17日合併号が報道した、外環事業者が被害地域で住民を監視、盗撮していることは、安全管理などではなく不法な行為です。報道をみる限り、住民に対して事実に基づかない侮蔑的な誹謗中傷が重ねられており、事故の加害者が被害者を冒とくし貶めるもので許せません。
陥没事故・地盤補修によって侵害された被害の正当な賠償を求めている住民を侮辱する行為は、地域の安全と自治を壊し、国とNEXCO、当該建設会社の人権意識の低さを如実に示す行為です。
一連の監視・盗撮は、憲法に保障された人格権、プライバシーの権利を侵し、報道の自由や平穏な生活権を侵害し、名誉毀損、侮辱罪そのものです。責任者である国交大臣、NEXCO東日本、鹿島建設社長は,その責任を明らかにすべきです。
特に、この監視が、被害住民、訴訟原告ばかりでなく、メディア、一般国民、この地域への見学者、訪問者にも向けられていることは、背筋が寒くなる思いを禁じ得ません。私たちは、この問題について、厳重に抗議するとともに、国、東京都及び事業関係者が謝罪し事実を明らかにすることを求め、下記のとおり要求します。
記
1.国、東京都及び事業関係者は、住民に直接謝罪すること
2.鹿島JVは、違法行為である住民監視を直ちにやめること
3.鹿島JVは、住民監視で得た個人情報をすべて住民に開示すること
4.鹿島JVは、上記1,2、3のうえで、住民説明会を開催して説明すること
5.国、都、ネクスコ2社は、上記3項目を鹿島JVに実行させること
6.国、都、ネクスコ2社は、上記3項目が果たされるまで全ての外環工事を中断すること
以上
問合先:外環ネット<info-gaikannet@gaikan.net>
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住民は道路事業にどう抵抗し 何を勝ち取ってきたか 道路はどうあるべきかを提言
●東京外環道の真実を伝える本を広めてください!
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丸山重威著 東京外環道訴訟を支える会編 本体1600円
推薦:浜 矩子(同志社大学教授) あけび書房
●東京外環道訴訟を支える会のブログはこちらから