2020年03月25日

3月7日から野川に3度目の酸欠ガス噴出!外環ネットは12日に国交大臣宛に緊急抗議・要求文を手渡す

国等事業者は、東名地区で酸欠気泡を大量に発生させ中断を余儀なくされた気泡シールド工法を用いて、住民の反対にもかかわらず、調布・狛江市域に入った3月2日から掘進を再開しました。
その結果、7日以降、隣接する野川の水面に気泡が湧出する事件が発生しています(国・事業者は本件につき3月11日に報告公表)。我々の測定によれば、気泡は、致死レベルの酸素濃度1.4%の酸欠気泡であることが明らかになっています。

外環ネットは、この事態を受けて、2020年3月12日、霞が関の国土交通省を訪問して国土交通大臣に対する抗議・要求文を、道路局高速道路課より大臣あてに届けるよう要請しました。抗議・要請内容は「東京外環、3回も繰り返された(酸欠ガス)漏気事件に抗議する!〜国土交通省は、説明責任を果たせ・陳謝せよ・工事を止めよ〜」とし、今回の野川での漏気事件のより詳細な説明の即刻公表、これまでの虚偽説明に対する謝罪、工事中止を求めました。
詳細は、以下をご覧ください。

20200312_Kougibun_DSC03657.jpg 
国土交通省道路局高速道路課(左)に外環ネット(右)が抗議・要求文を手交

以下は、その緊急抗議・要求文です。

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2020年3月12日

国土交通大臣 赤羽一嘉 様
[写] 関東地方整備局 東京外かく環状国道事務所長様
[写] 東京外かく環状国道事務所 計画課長 木本悠太様
東京都知事 小池 百合子 様
[写] 東京都建設局 三環状道路整備推進部長様
中日本高速道路株式会社 代表取締役社長 宮池 克人 様
[写] 中日本高速道路株式会社東京支社 東京工事事務所長様
東日本高速道路株式会社 代表取締役社長 小畠 徹 様
[写] 東日本高速道路株式会社 関東支社 東京外環工事事務所長様

外環ネット

東京外環、3回も繰り返された(酸欠ガス)漏気事件に抗議する
〜国土交通省は、説明責任を果たせ・陳謝せよ・工事を止めよ〜


東京外かく環状道路の本線シールドトンネル工事で、3月7日に調布市の野川において、またまたシールドマシン掘削に使用される圧縮空気が大深度地下から野川水面に漏出する事件が発生しました。この事実は住民によっても視認され、国・事業者による一報が昨日3月11日に公表されました。

今回の漏気の原因は、住民がこぞって反対する気泡シールド工法による掘進を、地層が北多摩層から東久留米層にかわる地点において、3月2日から再び強行した結果であり、住民の安全安心に対する国・事業者の軽薄な危機感の現れと言わざるを得ません。

同様のガス漏出事件は、2018年5月〜7月、世田谷の野川に致死酸素濃度の酸欠空気を噴出させ、2019年8月には練馬・大泉ジャンクションの白子川等において酸欠空気を漏出させた事件に続いて今回で3度目であります。これらの事実に対しては、重大な失態を繰り返していると言わざるを得ず、断じて許されるものではありません。

国・事業者は、繰り返される漏気発生および酸欠空気発生の機序をデータに基づいた科学的説明をしえないままに、周辺環境には影響がないとの気泡シールド工法の安全神話を品位なく繰り返し、住民に対する説明責任を全く果たしていません。住民の納得のいく客観的説明を重ねて求めます。

従前、国・事業者は、漏気が抑制できる手段があるかのように説明してきましたが、ここにきてそれが不可能であり、地層を含む地中の状態次第で、漏気の完全抑制が不可能であることを、「添加材に気泡を用いた掘進は、空気の通り道等により漏気の可能性はある」と認めました。

ガス(空気)を使わない工法(泥土加圧シールド工法)は今回使用のシールドマシンでの実績が既にあるにも関わらず、地中・地表部への(酸欠)漏気が抑制しえない気泡シールド工法を住宅密集地の真下で使用することなど言語道断です。国・事業者は、これらの事象が大深度法に違反すること、今後において同じ失態を繰り返すことは許されないことを反省・自覚すべきです。

今回の野川での漏気事件のより詳細な説明を即刻公表すること、およびこれまでに国・事業者が行ってきた虚偽の説明に対する謝罪を求めるとともに、気泡シールド工法による地中・地表部への影響および住民の生命・財産に対する危険性を素直に認め、直ちに工事を中止することを改めて強く要求します。
以上
問合せ先:省略
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2020年03月05日

イベント情報(2020年3月〜5月)

外環関係その他のさまざまな動きの直近のお知らせです。

*****2020年5月のイベント情報 *****

お知らせ:5月27日(水)東京外環道シールドトンネル工事差止仮処分命令申立

お知らせ:東京外環道訴訟第8回口頭弁論再び期日変更
    変更前:5月27日(水)
    変更後:9月9日(水)14時 東京地裁103号法廷
*コロナ禍により、3月24日から5月27日に期日変更になったが、再び変更

*****2020年4月のイベント情報 *****

東京外環青梅街道インター事業認可取消訴訟口頭弁論
    変更前:4月27日(月)
    変更後:期日未定
 
*****2020年3月のイベント情報 *****

東京外環道訴訟第8回口頭弁論の期日変更
    変更前:3月24日(火)
    変更1:5月27日(水)
    変更2:9月9日(水)14時 東京地裁103号法廷
      
 
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2020年02月21日

2月19日 外環国道事務所計画課長に工事中止を申入れ、抗議文(以下に全文)を手渡す

住民の生存権・財産権を危険にさらす気泡シールド工法による掘進強行に抗議し、工事中止と、工法や酸欠ガス噴出問題の説明会開催を強く要求する

[1]これまでの経緯
(1)昨年9月、11月の白子川気泡問題申入書に、また、督促状にも事業者は無回答

 外環ネットは、2018年の世田谷区の野川に続き、2019年8月に練馬区大泉の白子川に改良された気泡シールド工法でも再び地上に酸欠空気を漏出させたことについて、「白子川に発生した気泡問題に関する申し入れ」を9月に、「白子川に発生した気泡問題に関する申し入れ(その2)」を11月に事業者に送付しました。
 しかし、事業者は、度々の督促にも無回答のまま、オープンハウスの一会場(本宿小)だけで早口で一部回答したが、時間切れ。住民からの読み上げ文書提出要求にも応じないという、不誠実極まりない対応に終始しました。

(2)2月19日に国道事務所訪問を通告
 そこで、外環ネットは、回答を求めて外環国道事務所を2月19日に訪問すると通告しました。
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2020年2月17日
国土交通省 関東地方整備局 東京外かく環状国道事務所
計画課長 木本 悠太 様
外環ネット
前略
 早速ですが、当方より国・事業者に対する白子川に発生した気泡問題に関する申入れに関して、貴殿に2月11日付けの文書で、2月19日に貴国道事務所にお伺いするので、本宿小学校(2月6日開催)のオープンハウスにおいて東日本高速道路株式会社外環トンネル北工事区の山岸睦功工事長が読み上げた住民への回答メモを直ちに公開し、その写しの提供と内容説明を実施することを求めました。
 (中略)上記の山岸氏が読み上げたメモはすでに存在していることに鑑み、当初の予定を変更することなく2月19日(水)の午後1時30分に貴国道事務所に伺うことといたしますのでその旨通知いたします。
 つきましては、下記の点よろしく準備の程お願いいたします。
草々
1)山岸氏が読み上げたメモの写しを準備し、提供すること
2)その内容を説明すること

  貴殿が不在の場合は、貴殿に代わる方に説明をお願いいたします。
以上
問合せ先:省略
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[2] 2月19日北野常設会場で説明の場がようやく実現したが、途中で時間切れ、継続へ。不誠実さに抗議と説明会開催要求文を手渡す
 上記の訪問通告に対して、ようやく北野常設会場で1時間だけ申入書に回答すると初めて返事がきました。
 しかし、住民側の参加しにくい会場選定で、しかも明らかに不十分な時間設定のため、極めて中途半端なまま終了せざるを得ず、最後に、ここに至るまでの事業者の不誠実極まりない対応に強く抗議するとともに、次回説明の場の速やかな設定を含む次の要求を行いました。
「本日の説明は、私たちの度々の説明要求に比して微量の回答に過ぎず、説明責任を果たしているとは全く言えない。東名北工事における気泡シールド工法による掘進を中止し、大泉南工事における掘進計画を中止し、私たち住民が求める説明会を開催の上、十分信頼できる客観的データに基づく科学的、合理的説明を行い、安全、安心が確保されたと住民が納得するまで住民の質疑に回答し続けることを、強く要求する。」
20200219_Kitano_Kougi2t_DSC02189.jpg
外環ネット(写真中央・左)から抗議・要求文を3事業者(写真右)へ(右奥:NEXCO東日本 山岸氏、右中:外環国道事務所計画課長 木本氏、右前:NEXCO東日本 千国氏)

[3] 2月19日提出の抗議文
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2020年2月19日

国土交通大臣 赤羽一嘉 様
[写] 関東地方整備局 東京外かく環状国道事務所長 様
[写] 東京外かく環状国道事務所 木本計画課長様
東京都知事 小池 百合子 様
[写] 東京都建設局 三環状道路整備推進部長様
中日本高速道路株式会社 代表取締役社長 宮池 克人 様
[写] 中日本高速道路株式会社東京支社 東京工事事務所長様
東日本高速道路株式会社 代表取締役社長 小畠 徹 様
[写] 東日本高速道路株式会社 関東支社 東京外環工事事務所長様
外環ネット

住民の生存権・財産権を危険にさらす気泡シールド工法による掘進強行に抗議し、工事中止と、工法や酸欠ガス噴出問題の説明会開催を強く要求する

東京外かく環状道路本線シールド工事により、2018年5〜7月、野川に酸素濃度の極端に低い酸欠空気を漏出させ、2019年8月には、練馬・大泉ジャンクション白子川において、改良された気泡シールド工法でも再び地上に酸欠空気を漏出させました。

2019年9月20日付「白子川に発生した気泡問題に関する申し入れ」、および11月1日付「白子川に発生した気泡問題に関する申し入れ(その2)」を貴方に郵送し、文書回答期日を2か月〜4か月経過しても無回答、督促電話にも出ず、2020年1月23日付の回答を求める督促状にも未だ無回答です。

一方、オープンハウスで回答・説明するとのことだが、2月6日の本宿小学校での状況が示すとおり、十分な時間が確保できるものでなく、また早口で読み上げ始めた回答メモのコピー要求に応じません。
また、2020年1月16日付「気泡シールド工法による掘進中止の申入書」を送付し、東京外かく環状道路のシールドトンネル工事では、住民にとって安全であることが客観的科学的に説明されていない空気使用の掘進工法(気泡シールド工法)を直ちに中止するよう要求してきました。

しかし、貴方は、2月5日から9日にかけての外環オープンハウスの3会場における毎時10分からの問題点に触れない説明(5日の1回目は質疑応答さえも拒絶)だけで、他の掘進方法が可能であるにも関わらず気泡シールド工法による掘進を狛江・調布市域の東久留米層から強行することを表明されました。
 
本日2月19日のこの説明の場に至るまでの貴方の不誠実な対応に強く抗議するとともに、本日の説明は、私たちの度々の説明要求に比して微量の回答に過ぎず、説明責任を果たしているとは全く言えません。また、上記のようにオープンハウスの会場ごとで沿線住民対応に差別的ともとれる対応がなされていることにも強く抗議します。

 東名北工事における気泡シールド工法による掘進を中止し、大泉南工事における掘進計画を中止し、私たち住民が求める説明会を開催の上、十分信頼できる客観的データに基づく科学的、合理的説明を行い、安全、安心が確保されたと住民が納得するまで住民の質疑に回答し続けることを、強く要求します。

以上
問合せ先:省略
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「外環道トンネル工事の工法説明会を調布市で開催しないことに対する抗議声明」野川べりの会他

 野川べりの会と調布・外環沿線住民の会は、2月9日オープンハウス会場(調布市立滝坂小学校)において、調布市域の地層から気泡シールド工法を強行する事業者に抗議声明を手渡し、人命を軽視し、説明責任を果たさない国、ネクスコに強く抗議し、2月末に調布市域で採用する工法の安全性に関する説明会を直ちに開催するよう要求しました。
20200209_takisaka2s.jpg 

 以下は、その抗議声明です。
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2020年2月9日

国土交通省 関東地方整備局
東京外かく環状国道事務所 計画課長 木本悠太様
中日本高速道路株式会社 外環東名北工事区工事長 佐野昌嗣様
東日本高速道路株式会社 外環トンネル南工事部工事長 佐藤龍利様

野川べりの会
調布・外環沿線住民の会


外環道トンネル工事の工法についての説明会を調布市で開催しないことに対する抗議声明


 2018年5〜6月、野川に酸素濃度の極端に低い酸欠空気を漏出させ、2019年8月には、練馬・大泉ジャンクション白子川において、改良された気泡シールド工法でも再び地上に酸欠空気を漏出させました。現在、世田谷区では気泡を使わない工法で掘進中ですが、間もなく進入する調布・狛江市域では住宅地で初めて、安全が証明されていない気泡シールド工法が採用されます。

 酸欠空気が地層の隙間をぬってどこにでも出る可能性は否定できず、その空気は一呼吸しただけで生命に関わる危険なものです。特に地下室・古井戸といった閉鎖空間に酸欠空気が滞留するリスクがあるため、現在、各家庭に地下室や井戸がないか聞き取り調査を行っています。これが危険な工法であることの何よりの証拠です。

 私たちは、酸欠空気を出さず、地上に何ら影響を及ぼさない工法であることをデータで示し、住民の疑問に丁寧に答えるよう、説明会開催を事業者に繰り返し強く求めて参りました。調布市議会においても、2018年9月「外環道路工事で野川に発生した気泡問題に関する住民説明会の開催を求める意見書」を国に提出し、また調布市からも再三に亘り、調布市域の工法に関する説明会を、オープンハウスとは別に開催するよう要望してきました。

 しかし、こうした要望は一切無視され、本日、事業者はオープンハウスの場で、毎時間ごとに一方的な説明を行い、『地上に酸欠空気を出す』という気泡シールド工法の重大な問題点には一切触れないまま、説明したという既成事実だけを残して工事を進めようとしています。

 地上への影響をどのように抑制するのか、ごく微量の酸欠空気とは注入した気泡の何パーセントにあたるのかなど、安全の根拠となるデータを示さなければ到底納得できるものではありません。このような不誠実な対応では、自分の家の下に勝手に巨大なトンネルを掘られる住民は、この工事の安全性を信頼することなどできません。

 これまで世田谷区、練馬区では、掘進計画についての住民説明会を、それぞれ2日に亘って行いました。工法が変わる調布市・狛江市の住民に対して説明会を行うのは当然のことです。人命を軽視し、説明責任を果たさない国、ネクスコに対し、ここに強く抗議し、調布市域で採用する工法の安全性に関する説明会を直ちに開催するよう、重ねて強く要求します。

 調布市域へのシールドマシン進入を今月末に控え、遅くとも1週間以内(2月16日まで)のご回答を宜しくお願いいたします。
以上

連絡先:省略

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2020年01月28日

申入書に回答を求める「督促状」を事業者国等に送付

 外環ネット他、計12団体は、国土交通大臣・東京都知事・NEXCO中日本社長・NEXCO東日本社長に対し、2019年8月から大泉 JCT 周辺の白子川に発生した致死濃度の酸欠気泡について、9月20日付の「白子川に発生した気泡問題に関する申し入れ」、および11月 1日付「白子川に発生した気泡問題に関する申し入れ(その2)」を郵送し、回答を求めていますが、未だに回答がなため、2020年1月23日付け「督促状」を送付し、1月29日までに回答するよう強く求めました。また、東京外かく環状国道事務所計画課長への電話による数度の問い合わせに対して全く応答しない不誠実な対応にも抗議しました。
 以下は、その督促状です。

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2020年1月23日
国土交通大臣 赤羽一嘉 様
[写] 関東地方整備局 東京外かく環状国道事務所長様
東京都知事 小池 百合子 様
[写] 東京都建設局 三環状道路整備推進部長様
中日本高速道路株式会社 代表取締役社長 宮池 克人 様
[写] 中日本高速道路株式会社東京支社 東京工事事務所長様
東日本高速道路株式会社 代表取締役社長 小畠 徹 様
[写] 東日本高速道路株式会社 関東支社 東京外環工事事務所長様

外環ネット


督 促 状


 東京外環プロジェクトの大泉 JCT 周辺の白子川における漏気について、2019年9月20日付の「白子川に発生した気泡問題に関する申し入れ」、および2019年11月 1 日付「白子川に発生した気泡問題に関する申し入れ(その2)」を宛先各位に郵送しております。
 これら申し入れでお願いしました文書による貴回答を、9月30日、11月7日のそれぞれの期日を過ぎて 2か月以上〜4か月を経過した現在未だ頂いておりません。
  つきましては早急に1月29日までに回答をくださるよう再度強く要求いたします。あわせて、どのような理由で貴回答が遅れているのかについて、説明をお願い申し上げます。
 また、状況把握のため昨年末に数度にわたり国道事務所木本計画課長様へ電話を差し上げましたが、不在を理由に対応を断られました。その後も何の連絡がないことを含め、これら不誠実な貴対応につきましても強く抗議いたします。
以上


申し入れ団体(順不同)
・外環ネット
・外環道検討委員会
・外環道路予定地・住民の会
・市民による外環道路問題連絡会・三鷹
・東京外環道訴訟を支える会
・野川べりの会
・東名JCT 近隣住民の会
・外環道検討委員会・杉並
・外環を考える武蔵野市民の会
・調布・外環沿線住民の会
・とめよう「外環の2」ねりまの会
・元関町一丁目町会外環対策委員会

問合せ先 : (外環ネット)

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2020年01月27日

「気泡シールド工法による掘進中止の申入書」を国等の事業者と都知事に送付

外環ネット他、計13団体は、国土交通大臣・東京都知事・NEXCO中日本社長・NEXCO東日本社長に対し、2020年1月16日付け「気泡シールド工法による掘進中止の申入書」を送付し、沿線住民の生存権、財産権を危険に曝す気泡シールド工法は直ちに中止することを求めました。
 以下は、その申入書です。
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2020年1月16日
国土交通大臣 赤羽一嘉 様
[写] 関東地方整備局 東京外かく環状国道事務所長 様
東京都知事 小池百合子 様
[写] 東京都建設局 三環状道路整備推進部長 様
中日本高速道路株式会社 代表取締役社長 宮池克人 様
[写] 中日本高速道路株式会社東京支社 東京工事事務所長 様
東日本高速道路株式会社 代表取締役社長 小畠徹 様
[写] 東日本高速道路株式会社 関東支社 東京外環工事事務所長 様

気泡シールド工法による掘進中止の申入書


 東京外かく環状道路のシールドトンネル工事では、住民にとって安全であることが客観的科学的に説明されていない空気使用の掘進工法(気泡シールド工法)を中止するように、強く要求します。

 2018年5月から7月にかけて野川に酸欠気泡が噴出し続け、地下水位観測井等に地下水が流出しました。トンネル工事が原因の漏出した気泡の酸素濃度は、1.5〜6.4%の一息吸っただけで即死するような低濃度でした。
 それ以来、私たち沿線住民は、命の危険を感じ、原因究明・対策等を貴事業者等に直接、あるいは基礎自治体等を通じて要求してきましたが、納得できるような回答が得られていません。また、情報公開請求に対しても、貴事業者等は非開示ないしは黒塗り一部開示で答えるだけです。

 調布市議会は、地表に何の影響も及ぼさないということで始まった大深度トンネル工事であるにもかかわらず、住民を不安に陥れている事態に対して、『外環道路工事で野川に発生した気泡問題に関する住民説明会の開催を求める意見書』を2018年9月に国に提出しましたが、住民説明会は2018年12月に世田谷区の一部の住民を対象としたものが開催されただけです。

 2019年6月13日、第19回 東京外環トンネル施工等検討委員会は、室内試験結果から、添加材の調整で漏気が抑制できるとし、その実証試験の場である大泉JCT工事ヤード内での確認掘進で「漏気を抑制する掘進方法を確認した上で、今後の工事を進める。」と説明しています。
しかし、8月19日から9月4日にかけて白子川に7.3%〜の酸欠空気が漏出し、また10月31日から発生した既存ボーリング孔の漏気が東京外環プロジェクトのホームページ【お知らせ】で公表されました。 
さらに、10月17日には、同上ホームページにおいて、漏気抑制ができていない中、前言を翻すような以下の有識者(委員会メンバーとされる)見解が報告されました。

・添加材に気泡を用いた掘進は、空気の通り道等により漏気の可能性はある
・ただし、東名JCTや大泉JCTでの漏気に対する環境測定結果を踏まえると、漏気が発生したとしても周辺環境に影響はないと考えられる
・引き続き、安心確保のために漏気に対する周辺環境モニタリングをしながら、気泡を用いた掘進を進めること

 私たちは、東京外環トンネル施工等検討委員会の上記見解を以下のとおりと受け止め、沿線に居住する住民等の生命や生活の安全・安心を無視して、北多摩層以北の東久留米層、舎人層、江戸川層などにおいて、気泡シールド工法を採用するという貴事業者の方針をただ追認するだけものであると理解します。

・添加材に破泡しにくい改良気泡を用いれば漏気を抑制できると説明してきた、これまでの経緯をくつがえすものであること。

・住民にとっての安全・安心が完全に保証できるものであるとの、真に科学技術的な説明がなされておらず、住民を納得しうるものでないこと。

・北多摩層以北の大泉〜狛江間で大量の酸欠ガス噴出・地中滞留、地下水噴出の可能性が否定できない状態であること。

・この事実は、沿線に居住する住民等(とりわけ、地下室や古井戸等の所有者や地下工事作業員)の生存権、財産権を破壊、毀損するものであること。

 したがって、本年早々に東名北工事のシールドマシンが北多摩層を離れ、東久留米層に到達する時期にあるいま、下記のことを緊急に申し入れます。


  なお、文書による回答を下記問い合わせ先に2月4日までにお願いいたします。また、別途説明の場を設けることを求めます。



沿線住民の生存権、財産権を危険に曝す気泡シールド工法は直ちに中止すること。

以上



申し入れ団体(順不同)
・外環ネット
・外環道検討委員会
・外環道路予定地・住民の会
・市民による外環道路問題連絡会・三鷹
・東京外環道訴訟を支える会
・野川べりの会
・東名JCT近隣住民の会
・外環道検討委員会・杉並
・外環を考える武蔵野市民の会
・調布・外環沿線住民の会
・とめよう「外環の2」ねりまの会
・元関町一丁目町会外環対策委員会
・外環いらない!世田谷の会

問合せ先 : (外環ネット)
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2020年01月26日

イベント情報(2020年1月〜2月)

外環関係その他のさまざまな動きの直近のお知らせです。
 
*****2020年2月のイベント情報 *****

2月5日(木)〜9日(日)外環オープンハウス(PDF)
2月5日(水) 16時〜20時 谷戸橋地区センター(狛江市)
 2月6日(木) 16時〜20時 本宿小学校(武蔵野市)
 2月6日(木) 16時〜20時 喜多見7丁目常設会場(世田谷区)
 2月7日(金) 16時〜20時 上石神井南地域集会所(練馬区)
 2月8日(土) 13時〜17時 井荻小学校(杉並区)
2月8日(土) 13時〜17時 北野3丁目常設会場(三鷹市)
2月9日(日) 13時〜17時 滝坂小学校(調布市)
 2月9日(日) 13時〜17時 大泉インフォーメンションセンター(練馬区)

***特記事項 ***
東名北工事本線トンネル工事が狛江市・調布市へ到達見込みで、それぞれの地域で行うトンネル工事の今後の掘進について説明
開催場所 :
2月5日(水)谷戸橋地区センター
2月8日(土)北野3丁目常設会場
2月9日(日)調布市立滝坂小学校
開催時間 : 開催時間中の毎時10分から

問合先:
国交省 関東地整 東京外かく環状国道事務所(0120-341-491)
NEXCO東日本 関東支社 東京外環工事事務所(0120-861-305)
NEXCO中日本 東京支社 東京工事事務所(0120-016-285)


*****2020年1月のイベント情報 *****

*****[お知らせ]*****
東京外環道の真実を伝える本を広めてください!
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2019年11月07日

「白子川に発生した気泡問題に関する申入書(その2)」を国等の事業者と都知事に送付。気泡シールド工事中止等を求める。

外環ネット他、計12団体は、2019年9月20日付け「白子川に発生した気泡問題に関する申入書」に続き、回答のない国土交通大臣・東京都知事・NEXCO中日本社長・NEXCO東日本社長に対し、新たに公表された資料の疑問を質すために「白子川に発生した気泡問題に関する申入書(その2)」を送付し、気泡シールド工事中止等を求めました。
 以下は、申入書(その2)です。
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2019年11月1日
国土交通大臣 赤羽一嘉 様
[写] 関東地方整備局 東京外かく環状国道事務所長様
東京都知事 小池 百合子 様
[写] 建設局 三環状道路整備推進部長様
中日本高速道路株式会社 代表取締役社長 宮池 克人 様
[写] 東京支社 東京工事事務所長様
東日本高速道路株式会社 代表取締役社長 小畠 徹 様
[写] 関東支社 東京外環工事事務所長様


白子川に発生した気泡問題に関する申し入れ(その2)


 先般9月20日付けで貴方に送付した「白子川に発生した気泡問題に関する申し入れ」のとおり、白子川に発生した気泡は、「地上部に影響を及ぼさない」という大深度法の前提を大きく覆すものであり、地権者の権利を侵害し、住民の生活権を侵すものです。
東名JCT周辺では昨年5月以降、「工事による酸欠ガス・地下水の噴出、振動・騒音の発生、野川における中洲の発生」などの問題事象(事件)が生じているが、同様なことが大泉JCT周辺の白子川でも起きたことになります。公表資料によれば、事業者は8月19日には工事による漏気とそれが酸欠ガスであることを確認していながら、9月5日の公表資料ではなお、「トンネル工事は正常に進んでおり」と記しています。
これは、住民、自治体に対する説明責任を無視したもので、大深度法の基本方針に違反しています。
 さらに、上記の私たちの申し入れに回答しないまま、10月17日には「大泉側本線トンネル(南行)における掘進状況について」という文書が公表されました。
 
 事業者はこの中で「有識者」の名を借りながら「添加材に気泡を用いた掘進は、空気の通り道等により漏気の可能性はある」と、これまでの説明を完全に翻す無責任極まりない表明をしています。東名JCT地域における酸欠ガスと地下水の噴出を受け、それらを抑制するために室内試験をし、大泉JCT工事ヤード内おいて実掘進によって確認すると各地のオープンハウスで説明してきた事実が嘘であったことは明らかです。住民および自治体に謝罪することを求めます。

 「漏気の可能性」があると認めたこの文書公表により、事業者は大深度法に基づく工事であっても、地表面への影響は避けられないことを正式に表明しました。そうであるなら、無断、無補償での工事は許されることはなく、不可能であることも明らかです。
 
 直ちに工事を止め、地権者、住民への説明と関係権利者との補償交渉を開始すべきであり、また、万が一の地表面変位に備えて、本線トンネル工事区間およびランプトンネル区間も含んだ、全ての工事区での地盤変動調査を工事中はもちろん工事後も継続して計測することとし、その計測計画およびリアルタイムでの住民・自治体への結果報告の体制を整えるべきです。工事の継続にはそれらの条件が整うことが必須でありそのための対応を強く要請します。

 上記要請に関わらず、事業者の説明責任は果たされなければなりません。


 未回答の上記9月20日付申し入れ項目に加えて、これまでに公表された資料に基づく追加質問・依頼項目を別紙にまとめました。
 両者について11月7日までに文書による回答を求めます。

以上


添付文書
1.別紙「白子川に発生した気泡問題に関する追加質問・依頼項目」
2. 9月20日付け「白子川に発生した気泡問題に関する申し入れ」

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別紙
2019年11月1日

白子川に発生した気泡問題に関する追加質問・依頼項目


これまでに公表された資料
・漏気の推定メカニズム【公表日:9月5日】(以下「資料1」という)
・調査結果(河川内の水質調査・気体の成分調査)【公表日:9月25日】(以下「資料2」という)
・調査結果(地下水の水位調査・水質調査)【公表日:10月8日】(以下「資料3」という) 
・大泉側本線トンネル(南行)における掘進状況および今後の掘進について【公表日:10月17日】(以下「資料4」という)
・(参考資料)大泉側本線トンネルの掘進状況について【公表日:10月17日 】(以下「資料5」という)


1.漏気発生経緯
1)気泡の使用
令和元年8月19日から漏気が見られているとのことであるが

(1) 2019年8月19日の何時に、白子川に漏気を確認したのか?
(2) 添加材に気泡を使ったのは何日から何日までか? 
(3) 2019年8月19日は気泡を使ったのか、使ったのであるなら何時から切羽に気泡注入し始めたのか。

2)ベントナイトの使用
資料4によれば、大泉側本線トンネル(南行)では、「地中に埋設されている旧下水管や白子川旧護岸の杭が干渉する区間および地盤改良区間などの特殊区間では、カッタービットの温度上昇を冷却するため、添加材としてベントナイトを用いた掘削を行っています」ということだが、

(1) カッタービットの通常温度上昇と許容温度上昇が、想定の地層と杭などが存在する特殊条件下ではそれぞれどのようになるのかについて、気泡とベントナイト使用それぞれの場合について説明を求める。
(2) カッタービットが過熱するその他のケースとして何が考えられるか(大きな岩石、不発弾、建設廃棄物など)?
(3) 旧下水管や白子川旧護岸の杭が干渉する区間および地盤改良区間などの特殊区間を地図上で、深さ方向の情報とともに示すこと。
(4) 旧下水管や白子川旧護岸の工事は、どういう工事であったのか? また、下水管や杭の材質、形状、大きさなどはどうであったのか説明を求める。
(5) 地盤改良目的について、また使用した原材料や改良後の地盤硬さなど詳細について示すこと。
(6) ベントナイトを使ったのは何日から何日までか? 
(7) ベントナイト以外の作泥土材は使用していないか? 使う予定は? 使っていればそれは何か?
(8) 本線トンネル(北行)大泉南工事でも、「直径1.2mの杭を合計で46本切りながらトンネルを掘り進める、既設杭のシールド機直接切削が特徴となります。」とホームページ上の「工事を知る」で説明されている。この直接掘削時もベントナイトが使用されるのかどうか説明を求める。
(9) 添加材を起泡からベントナイトに変更するのは、何をどのように把握した場合か? また、変更の手順はどのように行われるのか?
(10) ベントナイトの切羽への供給はどのような方法で行われるのか? シールドマシンにはそのためのデバイスは既に装着されているのか?
(11) 気泡シールド工法以外の工法を採用する掘削区間は全区間中ほかに何処が想定されているか明示を求める。またその場合の掘進速度を気泡シールド工法との比較の上で説明してほしい。
(12) 気泡が発生しないベントナイト使用の掘削が可能であるならば、気泡シールド工法による掘削は中止すべき。なぜ起泡シールド工法にこだわる必要があるのか説明を求める。

2.漏気箇所
1)10月17日の公表資料4の白子川気泡漏出位置図によれば、8月19日のシールドマシンは、白子川左岸の土留め漏気箇所より10m程真横に位置しているようにみえる。一方、公表資料1のイメージ図では、マシンの先端が土留め壁のほぼ真下まで近づいているように見える。8月19日の気泡漏出位置とマシンは何メートル離れていたのか? 水平方向と深さ方向の位置関係で明示してほしい。
2)漏気範囲(資料2のオレンジ色の漏気箇所)は、目白通りと関越道の間の白子川に沿って、およそ100mの範囲になっているが、白子川沿いに限らずそれ以外のそれより広い周辺地域での漏気調査は行ったのか。実施した場合、その範囲、調査方法の説明を求める。
3)漏気確認箇所を地図上に示すこと。また、白子川の水抜孔の位置も示すこと。
4)日毎に漏気の有無を確認しているようであるが、各漏気確認箇所ごとの確認日時を示すこと。写真画像・動画もあわせて示すこと。
5)白子川の真上のみで漏気が確認されたことになっているが、白子川以外の工事ヤード内のマシン直上あたりには、何の変化もなかったのか? 隆起はなかったか?
6)資料5の白子川における漏気についての計測箇所@の地点が明確でないので確認を求める。
@白子川の遊歩道上か? A護岸壁目地部分(水面より下、水面より上)?
B護岸壁水抜孔(水面より下、水面より上)? Cその他?

3.漏気データ
資料4、資料5の漏気データについて
1)番号が付けられている漏気箇所と番号が付けられていない漏気箇所がある。すべての漏気箇所について、日毎の漏出量、酸素濃度等の測定データを示すこと。
2)気泡注入と漏気確認の時間帯について
@ 気泡注入は何日から何日までか?
A 気泡注入日の何時から何時まで漏気を確認したか?
3)気泡注入は1リングずつ行うのか?
気泡注入方法(注入箇所・数、注入制御方法など)について具体的説明を求める。
4)簡易計測の時刻は一定ではないが、気泡注入の何時間後と決めているのか?
5) 8月19日以降とそれ以前の夏休み前の掘進方法とに何か違いがあったのか?
  気泡シールド工法による掘進は8月19日以降に行われたのか? それ以前の工法は何工法か?
6)8月19日から29日の期間は、漏気が最も多い箇所のみ測定ということだが、全ての箇所で、漏出量の測定をしていないのに、何故最も漏気の多い箇所と判断したのか、どのようにして漏気の多寡を判定したのか? 
7)目視でも漏気・噴出の様子がわかる静止画像や動画の提出を求める。
8)8月19日、22日、24日、26日(11:32分)は何故漏出量を計測しなかったのか?
9)白子川の漏気で漏出量を出したのだから、野川の酸欠空気の漏出量も公表すべし。
10)8月19日、24日は@の地点で酸素濃度が酸欠則の基準値の18%を切っているのに、何故ほかの漏気箇所の酸素濃度の測定をしなかったのか?
11)8月28日には合計降雨量(※)8mmでも計測ができているのに、降雨量2mmの8月21日に計測ができなかったというのは、不可解。8月21日に計測ができなかった理由は何か?
(※)降雨量は気象庁データ(地点:東京都練馬)に基づく
12)9月2日は今回の漏気で、最も低い酸素濃度が出たにもかかわらず、8月30日のように、資料4および資料5の計測個所A以外のポイントの計測をしなかったのは、何故か?
13)9月2日は、何故、この一日だけが、酸素濃度が特別に低濃度(7.3%)になったと考えているのか? 
14)9月2日は、わずか1リングの掘進で漏出量が毎分6.1ℓと多かったのは何が原因と考えているのか?


4.漏気のメカニズム
1)資料4によると「添加材に気泡を用いた掘進は、空気の通り道等により漏気の可能性はある」との有識者意見があったと記されているが、
(1) 漏気のルートと漏気の発生深度(シールドマシン深度)が10m〜26mと浅いのに酸欠ガスになる理由とその根拠・証拠を示すこと。
(2) 「空気の通り道等」というのは、地層構造特性や人工的な工作物などが関係すると考えられるが具体的にどういうことか説明を求める。また、砂礫層、砂層は全て空気の通り道になるのか?
(3) 「漏気の可能性がある」との説明は、これまでの「地上への漏気を抑制して掘進できる」としてきた屋内試験等の検証結果説明を180度覆すものである。今に至って異なる見解を示すに至った客観的理由は何か説明を求める。
(4) そもそも「抑制」とはどういう意味で使われているのか? 事業者および「有識者」による定義の具体的説明を求める。
(5) 「漏気の可能性」があると明記しているが、これは大深度法の大前提である「地上へは影響を及ぼさないこと」を満足していない。事業者・有識者はこのことについていかなる見解を示しているか説明を求める。
(6) 東名JCT側の野川での漏気発生とメカニズム上の違いの説明を求める。

2)漏気の気体の正体
(1) 漏気は「地下のシールド工事の掘進時に用いる空気が漏出した」とのことであるが、漏気がシールドマシンに取り込まれなかった注入気泡の一部であると何故判断できたのか?
(2) 注入気泡が漏出したのであれば、起泡剤の界面活性剤成分が検出されるはずではないのか?
(3) 改良気泡の破泡時間が2時間(注)とすれば、破泡しないまま噴出しないのか?
(注) 「第19回 東京外環トンネル施工等検討委員会の資料2 (シールド工事の掘進方法について) 令和元年6月13日 」によれば、改良気泡が破泡しきるまでの時間は、起泡剤濃度にもよるが2時間で86〜100%破泡している。
(4) 漏気箇所から50メートル程離れた大泉JCT敷地内で、過去に白子川地下調節池事業のシールド工事発進立坑(内径21.0m、深さ45.0m)のニューマチックケーソン工事がされているが、
@ この工事の残留空気がシールド機の掘進で押し出されてきている可能性はないのか? その可能性について、トンネル施工等検討委員会は検討したか?
Aまた、この工事の施工期間はいつからいつまでか?(平成10年度完成?) また、ケーソン工事は何日から何日までか?
(5) 白子川地下調節池事業で実施した発進立坑は、ニューマチックケーソン工法を採用している。この圧気工法によって発生した残存漏気を、シールドマシンが押し出した可能性がある。これについて、東京外環トンネル施工等検討委員会は検討したか? その結果は?
(6) 大泉ジャンクションの換気所ダクトシールド発進用立坑及び橋梁基礎工等を構築する土木工事でも圧気工法が採用されている。その影響について評価は行われたか? その結果は?


5.確認掘進状況
1)確認掘進というのは、トンネル掘進に用いている圧縮空気の漏出をなくすために、泡の大きさを小さくした破泡しにくい改良気泡が有効かどうかを検証しているという理解でよいか?
2)確認掘進のその他の目的について詳しく説明してほしい。
3)東名北工事との比較において、より改良されていると考えられる点はなにか?
4)8月19日の漏気確認後、掘進管理調整は、何をどう変化させていったのか?
(起泡剤の種類、起泡剤水溶液濃度、気泡混合率、発泡倍率、切羽圧、その他)
5)8月19日から何日にも亘って漏気が続いたというのは、添加材(気泡)の注入諸条件調整がうまくいっていないということか? 何と何の調整に失敗したのか?
6)改良気泡の破泡のしにくさと、気泡の漏出の抑制とには、相関関係がないことが、明らかになったということではないか? 結果的に漏気抑制に失敗した理由は何か?
7)漏気確認のための既存のボーリング孔について、
@ボーリング調査を行ったのはいつか?
Aボーリング孔を掘った目的 B形状・寸法・壁面状態 Cボーリングデータ
 D柱状図 E埋め戻し済みか否か、埋め戻しの状況 
8)漏気確認のために既存のボーリング孔を使うということだが、これらのボーリングの位置(2か所?)は地盤改良工事をした範囲にあり、掘進の添加材としては、気泡ではなくベントナイトを使う範囲ではないのか?


6.酸欠空気
1)資料2によれば、気泡自体の空気成分濃度の測定は、「参考として簡易測定を実施し、・・・」と小さい文字で記されている。酸素濃度という最も重要な分析項目がどうして「参考」であって「簡易測定」で実施されているのか?なぜ、精密分析を実施しないのか? なぜ「酸欠である」と誰の目にも映るように大きく記述しないのかその理由をたずねる。
2)今回白子川に酸欠空気が漏気したが、地表から10〜20mの深さから地中を上昇してきた。漏気が酸欠になったメカニズムについて、地層の特性等を踏まえた説明を求める。
3)40m以深の地層は上総層群に属し、酸欠空気を生む可能性を秘めている。酸欠空気をどのように把握し、対策するのか説明を求める。
4)東名JCT地域でも大泉JCT地域でも、野川や白子川のように川があるから酸欠空気が発見できるが、住宅街に酸欠空気が漏れても、死亡事故など起きない限り、気づかないであろう。酸素欠乏症等防止規則では、わずかな酸欠空気でも見逃さず回避するよう指導している。有識者の「周辺環境に影響はないと考える」根拠は何か。住民に与える危険性をどのように把握しているのか。
5)酸欠空気が閉鎖空間や半閉鎖空間である地下室や井戸に入った場合の安全性については、これまでも事業者から回答を得ていない。漏出空気量、酸素濃度などを踏まえた科学的説明を求める。(参照事例:2019年8月福島県の炭酸泉での酸欠空気あるいは二酸化炭素による死亡事故)
6)平成30年4月 東京都交通局土木工事標準仕様書 第5章 シールド工事編には、酸素欠乏症等防止規則遵守の規定がある。NEXCO東日本とNEXCO中日本の外環トンネル工事では、受注業者に酸素欠乏症等防止規則の遵守を義務付けていると考えるが、確認したい。
7)資料4では、家屋調査(事前調査)範囲にお住まいの地下室・井戸を所有されているお宅の酸素濃度を測定するということだが、この対象家屋については既に大泉ジャンクション内で圧気工法の工事(※)が始まっている(?)ので、周囲1kmの範囲の対象は、この時にすでに網羅されていると理解してよいか?
(※)大泉ジャンクションの換気所ダクトシールド発進用立坑及び橋梁基礎工等を構築する土木工事


7.発生土処理
1)添加材が空気(気泡)の場合とベントナイトの場合では、発生土の処理は異なるのかまたその処分先に違いは生じるか?
 2)添加材にベントナイトを用いた場合、添加材に増粘材(高分子材)を用いた場合、それぞれの発生土は、一般残土ではなく産業廃棄物処理の対象となるのか? 発生土処理はどのように行われているか?
3)添加材にベントナイトを用いた場合の、発生土量は気泡シールド工法の場合と比較して増加するのか? その増加量はいかほどか?
以上

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申し入れ団体(順不同)
・外環道検討委員会                 
・外環中央JCT関係住民の会
・外環予定地・住民の会
・東京外環道訴訟を支える会
・野川べりの会 
・東名JCT近隣住民の会             
・外環道検討委員会・杉並
・外環ネット
・外環を考える武蔵野市民の会
・調布・外環沿線住民の会
・とめよう「外環の2」ねりまの会
・元関町一丁目町会外環対策委員会

問合せ先:省略
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2019年11月06日

「白子川に発生した気泡問題に関する申入書」を関係省庁に送付。気泡シールド工事中止等を求める。

 外環ネット他、計13団体は、2019年9月20日付け「「白子川に発生した気泡問題に関する申入書」」を国土交通大臣・東京都知事・NEXCO中日本社長・NEXCO東日本社長に送付し、気泡シールド工事中止等を求めました。
 以下は、申入書です。

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2019年9月20日
国土交通大臣 赤羽 一嘉 様
東京都知事  小池 百合子 様
中日本高速道路株式会社 代表取締役社長 宮池 克人 様
東日本高速道路株式会社 代表取締役社長 小畠 徹 様

白子川に発生した気泡問題に関する申し入れ


 東京外かく環状道路大泉ジャンクション工事区域を流れる白子川において発生している気泡が、シールドマシンによる地下工事が原因と、事業者が認めています。昨年5月には東名北工事により野川に致死濃度の酸欠ガスが噴出しました。これらはあってはならないことであり、このような事故を引き起こしていながら、住民や地元自治体への説明を全くせずに放置していることに、強く抗議します。

 白子川におけるトンネル工事に起因する気泡発生(以下、「本件事象」といいます)は、9月5日に東京外環プロジェクトホームページ上に公表されました。それによると、気泡発生は8月19日に確認され、それ以降も続いたということです。本件事象発生以来17日間にわたりその事実が隠蔽されていました。その成分はどうであったのか、酸欠空気だったのか、他の個所への漏気はなかったのか。問い合わせに回答はないままです。また、発生個所周辺の川沿いは、白いビニールシートで囲まれ、視認することが困難な状況でした。北行きシールドマシンによる今後の気泡発生も、確認が困難な状況であることは、工事の透明性を損なうものであり、是正が必要です。

 東京外環プロジェクトホームページ上では、「トンネル工事は正常に進んでおり、引き続き安全を最優先に工事を進めてまいります。」としていますが、沿線住民にしっかりした説明もせず、根拠も明らかにしないまま「正常」であると主張するのは、住民、自治体をないがしろにするものであり、強く抗議します。

 今後、大深度地下工事において、様々な場所で気泡漏出が発生する可能性は否定できず、またその漏気が通る地層が上総層群であることから、酸欠空気となる可能性もまた、否定できません。また、東名JCTでの気泡噴出と同様のことが起これば、大深度地下使用認可を受けた地下の立体都市計画適用範囲外に工事の影響が及んでいるという重大な事実を示すものです。これは地表に影響がないものとして設定された大深度地下法、および立体都市計画の基本条件を根底から覆すものであり、説明もせずに放置できるような問題ではありません。気泡シールド工法を見直すべく、直ちに工事を中止すべき状況にあることは、言うまでもありません。

 また、工事で使用する起泡材等の化学物質による地層汚染や圧縮空気による地中有害物質の地表部への移動、酸欠空気の発生、河川・土壌・地下水(飲料水含む)汚染の誘発、さらには、空気の通り道に地下水が侵入し、地層の間隙拡大や水みちを発生させ、あるいは複数の帯水層を繋げ、地下水位の変化を引き起こし、その結果、地盤変位や植生など地表面に変化を及ぼすなどの様々な危険性をもたらすものと考えます。

 2017年2月に開催された「東京外かく環状道路(関越⇔東名)・本線トンネル東名工事に係るシールドトンネル工事の説明会」において、採用のシールド工法が「気泡シールド工法」であることの説明は一切なく、これまで、「地表への影響はない」と言い続けてきた国土交通省及び事業者の説明は、全くの誤りであっただけでなく、起泡材や圧力などの操作条件を再検討し、慎重に進めるから気泡の発生はないとしてきた事業者の発言も、守られなかったことは明らかです。

 以上のことから、外環沿線住民は、下記のことを強く各位に求めます。
 なお、この申し入れに対する文書での回答を、9月30日までに下記問い合わせ先にお願いいたします。



1.気泡発生装置を含む本線シールド工事、ランプトンネル工事を直ちに中止すること。
2.白子川に発生している気泡の終息を確認すること。
3.上記と並行し、沿線各地において東名JCT地域及び大泉JCT地域での気泡発生に至った経緯、理由、有害性の有無をデータとともに住民に説明する場を設定し、実行すること。
4.特に、気泡発生に至った経緯については、既にデータが収集されているはずである。そのデータをすべて開示し説明すること。
5.住民が「本件事象」を理解するため、及び、外環工事の実態を理解するため、説明会と合わせて、現地視察の機会を早急に設けること。
6.説明会の場は、オープンハウスとは別途設けること。
7.東名JCT地域を含め、「気泡」を含む初期掘進の結果の報告(工事内容、環境影響、データ)を行うこと。

以上


申し入れ団体(順不同)
・外環道検討委員会
・外環中央JCT関係住民の会
・外環予定地・住民の会
・市民による外環道路問題連絡会・三鷹
・東京外環道訴訟を支える会
・野川べりの会 
・東名JCT近隣住民の会            
・外環道検討委員会・杉並
・外環ネット
・外環を考える武蔵野市民の会
・調布・外環沿線住民の会
・とめよう「外環の2」ねりまの会
・元関町一丁目町会外環対策委員会

問合せ先 :省略


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2019年11月05日

イベント情報(2019年11月〜12月)

外環関係その他のさまざまな動きの直近のお知らせです。

*****2019年12月〜のイベント情報 *****

12月21日(土)東京外環道訴訟 提訴2周年集会
  14時〜 武蔵野芸能劇場(三鷹駅北口徒歩1分)

12月12日(木)東京外環道訴訟第7回口頭弁論
13時30分〜 東京地裁103号法廷
(14時30分)〜 報告集会 衆議院第2議員会館第1会議室
 
12月4日(水)外環青梅街道インター事業認可取消訴訟口頭弁論
 11時30分〜 東京地裁522号法廷
 (12時)〜  報告集会 

*****2019年11月〜のイベント情報 *****

11月23日(土・祝)〜24日(日)道路全国連第45回全国交流集会(横浜)
「住民参加」の道路事業--住民が主人公であったか?何を未来に伝えるか!
開催地:あーすぷらざ(横浜市栄区本郷台)
第1日目 16:30〜:交流集会、懇親会
第2日目  9:30〜:基調報告、記念講演、特別報告
     14:00〜:分科会
 詳細を見る>>

11月8日(金),9日(土)大泉南工事本線トンネル掘進工事の説明
 11月8日(金) 19時〜20時30分 
 11月9日(土)10時〜11時30分
 三原台地域集会所(練馬区三原台3−13−17)
 <お問い合わせ先>
  NEXCO東日本 東京外環工事事務所
  NEXCO中日本 東京工事事務所
    詳細を見る(PDF)

*****[お知らせ]*****
東京外環道の真実を伝える本を広めてください!
 「住宅の真下に巨大トンネルはいらない〜ドキュメント東京外環道の真実〜」
  丸山重威著 東京外環道訴訟を支える会編 本体1600円
  推薦:浜 矩子(同志社大学教授) あけび書房

東京外環道訴訟を支える会のブログはこちらから

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2019年07月08日

2019年参院選立候補者「外環道路」緊急アンケート結果の公表

 第25回参議院議員選挙が、2019年7月4日公示・7月21日投票の日程で行われます。
 外環ネットは、東京選挙区の立候補者に対して「外環道路」緊急アンケートを実施し、その結果を公表します。なお、随時最新情報に更新しています(7月8日第2版に更新)。

第25回参議院議員選挙候補者アンケート 
[1] 質問文

質問1.外環道路事業内容と1966年都市計画決定以降の経緯を、どの程度ご存知ですか?
  a.詳しく知っている  b.大まかに知っている  c.よくは知らない
  
質問2.酸欠空気の噴出、地下水の噴出、家屋の振動などが工事により発生しています。このような状況下での外環道路事業に対するあなたの御意見は?
  a.事業者が解決するので問題ない。早期完成を望む   b.時間をかけ課題解決が必要  c.問題が多いので白紙に戻す  d.その他(       )
  
質問3.外環道路事業では、大深度法を適用し、地上に影響を与えない前提で、地権者である住民には無断、無補償で住宅街の地下40m以深でトンネルを掘り進めています。しかし、博多では陥没事故が、横浜環状北線では地盤沈下が発生するなど、トンネル工事は人命や家屋に被害の及ぶ可能性があります。加えて、酸欠空気や地下水の噴出、振動発生などの事態に住民は不安を抱き、十分な説明や緊急時の避難計画策定を事業者に要望し続けています。あなたは、この状況をどのようにお考えですか?
  a.事業者の住民への対応や説明責任は現状で十分果たされている  b.事業者はもっと説明責任を果たし、住民の安全安心に応えるべき  c.その他(       )
 
質問4.外環道路事業に関して、有権者に伝えたいことがあれば記してください(60字以内)

[2] 集計結果
  2019年参院選「外環道路」アンケート集計結果はこちら(PDF)

[3] 依頼文:東京外環道に関するアンケートへご協力を
私たち外環ネットは、東京外環道に最大級の関心を持ち、様々な問題点を指摘し、その解決を求めている市民団体です。
この度は、2019年参議院議員選挙において東京選挙区に立候補予定の皆様に東京外環道に関するアンケートにご回答いただき、その結果を外環ネットホームページ(http://gaikan.net/)、ブログ(http://gaikan.sblo.jp/) 、その他会員のリソースを通じて周知し、また、マスメディア各社にも情報提供し、有権者の皆さんの投票行動の参考にしていただきます。
 主旨、ご了解いただき、ご協力いただきますよう、よろしくお願いいたします。
 ご回答締切:2019年7月6日(土)
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イベント情報(2019年7月〜10月)

外環関係その他のさまざまな動きの直近のお知らせです。

***** 2019年10月〜のイベント情報 *****

***** 2019年9月〜のイベント情報 *****

9月18日(水)外環青梅街道インター事業認可取消訴訟口頭弁論
 11時30分〜 東京地裁522号法廷
 (12時)〜  報告集会 

9月9日(月)東京外環道訴訟第6回口頭弁論
14時〜 東京地裁103号法廷
(15時)〜 報告集会 衆議院第2議員会館第一会議室

***** 2019年8月のイベント情報 *****

***** 2019年7月のイベント情報 *****

7月15日(月・祝) 講演会「街づくりと住民〜羽村市の場合〜」
14時〜(16時30分)(開場13:30)
三鷹市市民協働センター 第2会議室 
  講師:山本志都(やまもとしず)弁護士
  ゲスト:羽村市住人(予定)
  主催:市民による外環道路問題連絡会・三鷹
  資料代 500円

7月3日(水)〜7日(日)外環オープンハウス
 7月7日(日)13時〜17時 調布市立滝坂小学校
 7月7日(日)13時〜17時 大泉インフォーメンションセンター
 7月6日(土)13時〜17時 谷戸橋地区センター
 7月6日(土)13時〜17時 武蔵野市立本宿小学校
 7月5日(金)16時〜20時 北野3丁目常設会場
 7月4日(木)16時〜20時 喜多見7丁目常設会場
 7月3日(水)16時〜20時 上石神井南地域集会所
 7月3日(水)16時〜20時 杉並区立井荻小学校

*****[お知らせ]*****
東京外環道の真実を伝える本を広めてください!
 「住宅の真下に巨大トンネルはいらない〜ドキュメント東京外環道の真実〜」
  丸山重威著 東京外環道訴訟を支える会編 本体1600円
  推薦:浜 矩子(同志社大学教授) あけび書房

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2019年05月12日

イベント情報(5月〜6月)

外環関係その他のさまざまな動きの直近のお知らせです。

***** 2019年6月〜のイベント情報 *****

6月5日(水)第44回全国公害被害者総行動
   11:00〜環境省交渉
   12:00〜デモ行進(11:30 日比谷公園霞門集合)
   14:00〜いっせい省庁交渉(国土交通省ほか)
   18:00〜総決起集会(ニッショーホール)

6月2日(日)18:30〜21:00 リニア講演・報告会 
  世田谷区東玉川地区会館第2会議室
   世田谷区東玉川1-19-15(リニア大深度トンネル計画地)
   池上線石川台駅徒歩5分
  演題:「リニア中央新幹線の住環境破壊
       〜住宅直下の巨大トンネル」

  講演:丸山重威さん「住宅の真下に巨大トンネルはいらない」著者
  アピール:朝倉正幸弁護士、共催・協力団体から
  ビデオ上映:リニア・トンネル建設現地(FoE Japan制作)
  共催:FoE Japan/リニア・市民ネット東京
  協力:住環境を守る田園調布住民の会/
     洗足池をリニアから守る会/
     東京外環道訴訟を支える会/
     きらくに学ぼう会(世田谷)
  参加費:500円

***** 2019年5月のイベント情報 *****

5月29日(水) 外環青梅街道インター事業認可取消訴訟口頭弁論
 11時30分〜 東京地裁522号法廷
 12時〜    報告集会 弁護士会館504号室
  
5月17日(金) ストップ・リニア訴訟 第14回口頭弁論
  14時30分 開廷〜 東京地裁103号法廷
  16時    報告集会 衆院第一議員会館多目的会議室
  16時30分 リニア大深度地下講演会
    講演「住宅の真下に巨大トンネルはいらない!
       〜東京外環道訴訟と大深度法」
    講師:武内更一弁護士(東京外環道訴訟 原告側代理人)
  
*5月14日(火)東京外環道訴訟第5回口頭弁論
14時〜 東京地裁103号法廷
15時〜 報告集会 衆院第2議員会館(B1)第1会議室
(注)4月25日から5月14日に変更

*****[お知らせ]*****
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2019年04月15日

世田谷で家屋振動被害続出!外環ネット、工事を中止し、振動対策を要請

 東京外環道の本線トンネル東名北工事において、事業者は、住民の工事中止の要請を無視して、2019年1月中旬から住宅真下での掘進を強行しています。
 その結果、シールドマシンが地下を通過した地域の直上及び周辺の住宅において、振動被害の訴えが続出しています。
 この事態を受けて、外環ネットは、「東京外環道 本線トンネル東名北工事を中止し、振動被害の実態調査・原因究明・対策及び説明を求める要請書」を3事業者と東京都知事に送付しました。
 なお、世田谷区・狛江市・調布市などの住民からなる「野川べりの会」が、4月1日付で同様の要請を行っています。
 
2019年4月8日

国土交通大臣 石井 啓一様
東京都知事  小池 百合子様
東日本高速道路株式会社代表取締役社長 小畠 徹様
中日本高速道路株式会社代表取締役社長 宮池 克人様
 
外環ネット


東京外環道 本線トンネル東名北工事を中止し、振動被害の実態調査・原因究明・対策及び説明を求める要請書

 東京外環道(関越〜東名)工事に当たる国土交通省,東日本高速道路株式会社、中日本高速道路株式会社の3事業者は、東名北工事の事業敷地内シールドマシン初期掘進において、住民と約束した環境影響に関する結果の説明を行わず、この間、発生した酸欠ガスの噴出、地下水の噴出に関する地域住民への説明は不完全極まりないまま放置されています。

 加えて、民地に進出した直後から複数の住民から振動被害の訴えが出ています。その範囲は、野川の左岸にとどまらず右岸でも発生。また、家屋調査の範囲外での発生も確認されています。主な訴えは、以下の通りです。

*震度2と感じる振動が早朝におこった。
*地震だとびっくりして飛び起きた。
*振動に驚いて外に出てみたが、発生源と思われるものは見えなかった。
*風呂の水の揺れを感じた。
*振動で眠れない。
 など

 当該地域は閑静な住宅地であり、世田谷通の騒音は届かず、重機による工事もなく、地下40mでの外環道工事以外に該当するものはありません。
 原因不明の振動に対する不安や、安らかな睡眠を妨げられる苦痛など、住民に与える精神的苦痛は極めて大きなものがあります。
 外環工事が原因であれば、地上に影響を与えない前提で、「無補償での使用権設定」をした大深度法の趣旨に鑑みれば、この振動発生もまた重大な法律違反といわざるを得ません。

 東京外環道工事は、安全・安心が最優先課題である公共事業です。上記の様な掘進による振動発生など、あってはならないのは当然です。振動解消のための要望事項を記します。早急に対応を検討し、文書により2019年4月15日までに下記あて回答をお願いします。

1.外環道工事を止める
2.工事地域における振動(低周波を含む。以下同様)の実態調査(調査範囲は家屋調査より広くとる)を実施し、原因究明の上、振動の完全除去のための対策を提示し、全沿線住民及び周辺住民の納得を得る
3.掘進予定地に対しシールドマシンによる家屋振動発生の可能性を事前に周知する
4.掘進予定地での振動等の24時間測定と、希望住民への振動計設置
5.シールドマシンの位置を、近隣住民が把握できる方法で、リアルタイムで表示する
6.振動に関する説明会は、沿線各地区で開催する
7.振動問題に対し迅速に対応できるよう、緊急対応体制を整備・改善する。


以上
回答送付先: 省略


*****[お知らせ]*****
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2019年04月13日

2019年統一地方選(杉並区議選、三鷹市長選・市議選、調布市議選)「外環」アンケート結果を公表しています

 2019年統一地方選の後半は、4月14日告示・21日投票です。外環沿線の住民団体が地元の区市の選挙立候補予定者に対して行った「外環」アンケート結果を公表しています。
 選挙での候補者選びのご参考にしていただければ幸いです。
 随時最新情報に更新しています。

2019年統一地方選挙 立候補予定者への「外環」アンケート結果

 杉並区議会議員選挙 立候補予定者へのアンケート結果

 三鷹市長選・市議選 立候補予定者へのアンケート結果

 調布市議会議員選挙 立候補予定者へのアンケート結果

  
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2019年三鷹市長選挙・三鷹市議会議員選挙 立候補予定者「外環道路」緊急アンケート結果を公表します

三鷹市長選挙及び三鷹市議会議員選挙が、2019年4月14日告示・4月21日投票の日程で行われます。
 市民による外環道路問題連絡会・三鷹は、この2つの選挙の立候補予定者に対して「外環道路」緊急アンケートを実施し、その結果を公表します。
 なお、随時最新情報に更新しています(市長選:第1版、市議選:4月16日第2版に更新)。

2019年三鷹市長選・三鷹市議選・立候補予定者アンケート 
[1] 質問文
Q1(市長選・市議選共通).外環道路事業計画の内容と、今日までの経緯、及び工事開始後周辺に現れている影響について、どの程度ご存知でしょうか?
a.詳しく知っている b.大まかに知っている c.よくは知らない
  答 〔  〕

Q2(市長選・市議選共通).同事業に対して、あなたの立場は?
a.問題ない。早期完成を望む  b.さらに時間を掛け課題解決に努める  c.問題が多いので白紙に戻す d.その他(     )
  答 〔  〕

Q3(市長選).三鷹市は2009年、「東京外かく環状道路計画に関する三鷹市の要望書」を市長名で国及び東京都に提出しています。
 計画が事業化された現在、同要望書の内容は事業者によってどの程度遵守されていると評価されますか?  
a.十分な配慮がされている  b.概ね尊重されている c.要望に抵触する事象が見られる  d.要望が尊重されているとは認め難い  e.その他(     )
  答 〔  〕

Q3(市議選).(Q2の回答が b, c, dの方)同事業に関して問題視している点を列挙してください(60字以内) 
  答 〔  〕

Q4(市長選・市議選共通).外環道路事業に関して、他に有権者に伝えたいことがあれば記してください(100字以内)
  答 〔  〕

[2] 集計結果

2019年三鷹市長選「外環」緊急アンケート集計結果はこちら(PDF)

2019年三鷹市議選「外環」緊急アンケート集計結果はこちら(PDF)
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2019年04月12日

2019年調布市議会議員選挙 立候補予定者「外環道路」緊急アンケート結果を公表します

 調布市議会議員選挙が、2019年4月14日告示・4月21日投票の日程で行われます。
 調布・外環予定地住民の会は、調布市議会議員選挙の立候補予定者に対して「外環道路」について緊急アンケートを実施し、その結果を公表します。

2018年調布市議会議員選挙 立候補予定者アンケート 
[1] 質問文
外環道路は、練馬区大泉の関越道から調布市東部地域をとおり世田谷区宇奈根の東名を結ぶ延長約16kmの高速道路です。事業費は現在では総額で約1.6兆円が見込まれています。
 国土交通省、ネクスコ東日本、ネクスコ中日本が事業者となり、2012年に着工し、東名地区では直径16mのシールドマシンによる2本のトンネル工事が今年の1月から住宅地に入りました。
 大泉地区では事業地内での試掘(初期掘進)が開始されました。中央ジャンクション地域でも工事が進行し、調布市域では浅深度のランプトンネル工事や「世界最大の難工事」という地中拡幅部の工事が計画されています。

東名地区では工事により致死レベルの酸素欠乏空気が隣接する野川の川面に昨年5月から1か月半以上噴出し、川沿いと工事ヤード内では地下水が噴出しました。
 これらの発生原因の説明は事業地周辺で行われたものの不十分であり、他の沿線地域では実施されていません。また、住宅地を掘り進み始めた途端にトンネル工事が原因と思われる振動に悩まされる世帯が複数出てきています。

いずれの問題に関しても、周辺住民に納得できる説明がなされていないとの声が届いています。このような状況を踏まえ、以下のアンケートにお答えください。

質問1.外環事業計画内容と1966年都市計画決定以降今日までの経緯を、どの程度ご存知ですか?

a.詳しく知っている b.大まかに知っている c.よくは知らない
 答1 〔  〕

質問2.酸欠空気の噴出、地下水の噴出、家屋の振動などが工事により発生しています。このような状況下での外環事業に関するあなたの御意見は?

a.事業者が解決するので問題ない。早期完成を望む  
b.時間をかけ課題解決が必要 
c.問題が多いので白紙に戻す 
d.その他(    )
 答2 〔  〕

質問3 外環事業では、地上に影響を与えないとして大深度法を用いて地権者である住民に無断、無補償で住宅街の地下40m以深でトンネルが掘り進められています。
しかし、博多の陥没事故や横浜環状北線の地盤沈下のような人命や家屋被害の可能性が外環事業でもあり、また酸欠空気が噴出し、住民は不安を抱き、十分な説明や緊急時の避難計画策定を事業者に要望し続けています。訴訟も2017年に提起されています。
あなたは、この状況をどのようにお考えですか?

a. 事業者の住民への対応や説明責任は現状で十分果たされている
b. 事業者はもっと説明責任を果たし、住民の安全安心に応えるべき  
c.その他(   )
答3 〔  〕

質問4 外環道路事業に関して、有権者に伝えたいことがあれば記してください。
答4 ご意見(60字以内) 〔  〕

[2] 集計結果

調布市議選「外環」アンケート集計結果はこちらから(PDF)

[3] 「外環道路」緊急アンケートのお願い(依頼文)

2019年 調布市議会議員選挙 立候補予定者のみなさま
 時下ますますご清栄のこととお喜び申しあげます。
私たちは、国などが進めている公共事業「東京外かく環状道路(世田谷−練馬間16km)(以下「外環道路」または「外環」という。)に関わる問題に最大の関心を持ち、問題解決にあたることを旨とする、調布市の住民グループです。
 この度、4月21日に投票が行われる調布市議会議員選挙に際し、立候補予定の方々に、外環道路事業について、地元自治体としてどのようなスタンスを取られるのかをお伺いし、ご回答を公表することで、広く有権者の参考にしていただこうと、別紙のアンケート調査を企画いたしました。
ご多忙の折とは存じますが、ご回答いただきたくお願いいたします。
 急なお願いで申し訳ありませんが、回答期限を4月11日(木)(必着)とさせていただきます。期限までにご回答いただけなかった場合は「無回答」として公表いたします。

 ご回答は会に係るホームページhttp://gaikan.net/ 、ブログ http://gaikan.sblo.jp/ 、その他会員のリソースを通じて公表し、また、マスメディア各社にも情報提供いたします。
2019年4月5日 調布・外環予定地住民の会
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2019年杉並区議会議員選挙 立候補予定者 東京外環・「外環の2」アンケート結果のご報告

[1] 東京外環・「外環の2」アンケート結果の概要
杉並区議会議員選挙は2019年4月21日に投開票日を迎えます。
 これに先立ち、私たち外環道検討委員会・杉並は立候補予定の方(2019年3月20日現在。杉並区選挙管理委員会作成)に以下のアンケートをお願いしました。
 その結果のご報告です。選挙での候補者選びのご参考にしていただければ幸いです。

アンケートの答えから
 届いた23通の回答には、こんな傾向が見えます。
 設問1.外環本線に関しては、「時間をかけて課題解決が必要」(「課題解決まで工事を止める」を含む)が8名、「問題が多いので白紙に戻す」が12名となりました。酸欠空気発生、地下水噴出などの影響が表れていると思われます。
 設問2.「外環の2」に関しては、2015年区議会議員選挙では、41名中25名(61%)が反対を表明。今回は23名中20名の立候補予定者が(「納得いかない説明なら廃止」を含む)、また、11人の現職議員では全員が「本線地下化後の地上部道路は不当」との意見を表明しています。
 設問3の自由回答では、環境問題に触れた意見が多く見受けられます。
(注1)回答一覧は、回答をいただき次第更新します。(4月16日第2版に更新
(注2)自由回答は、一部主旨を汲んで省略した部分があります。ご了承ください。
(注3)敬称は省略しております。ご了承ください。

[2] 立候補予定者へのアンケート用紙(質問内容)

2019年杉並区議会議員選挙 立候補予定者のみなさま
「外環道路」候補者アンケートのお願い

          
外環道検討委員会・杉並

私たちは、国及び東京都が進めている公共事業「東京外かく環状道路(世田谷−練馬間16km)」(以下、外環道路といいます)及びその地上部道路「外環の2」に関わる問題に最大の関心を払い、問題解決にあたることを旨とする、杉並区の市民グループです。
 この度、4月21日に投票が行われる杉並区議会議員選挙に際し、立候補予定の方々に、外環道事業、及び「外環の2」計画に対してどのようなスタンスを取られるのかをお伺いし、ご回答を公表することで、広く有権者の皆さんに参考にしていただこうと、以下のアンケートを企画いたしました。ご多忙の折とは存じますが、ご回答くださいますよう、よろしくお願いいたします。

質問1 酸欠空気、地下水の噴出、家屋の振動などが工事により発生しています。
このような状況下での外環事業に関するあなたの御意見は?

 a.事業者が解決するので問題ない。早期完成を望む  
 b.時間をかけ課題解決が必要 
 c.問題が多いので白紙に戻す  
 d.その他(  )
   答1___
   
質問2 本線地下化は地上部に極力影響を与えないためとされました。しかし、本線地上部の「外環ノ2」計画(東京都事業)は、本線地下化決定後も変更なしとされ、練馬区内で一部工事中です。あなたのお立場は?

 a.外環の2の事業化は妥当   
 b.本線地下化後の地上部道路は不当
 c.その他(   )
    答2___

質問3 外環道、外環の2事業に関して有権者に伝えたいことがあればお願いします。
 ご意見(60字以内)___

[3] 回答集計結果

2019年杉並区議選 東京外環・「外環の2」アンケート結果(PDF)

以上
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2019年04月09日

世田谷では酸欠ガスに続き、家が揺れる振動被害が続出! 沿線住民が工事の中止と被害対策を要請

 東京外環道の本線トンネル東名北工事において、事業者は、住民の工事中止の要請を無視して、2019年1月中旬から住宅真下での掘進を強行しています。その結果、シールドマシンが地下を通過した地域の直上及び周辺の住宅において、振動被害の訴えが続出しています。
 この事態を受けて、世田谷区・狛江市・調布市などの住民からなる「野川べりの会」は4月1日、「東京外環道の本線トンネル東名北工事を中止し、振動被害の実態調査、原因究明、対策及び説明を求める要請書」を3事業者と東京都知事に送付しました。

 
2019年4月1日

国土交通大臣 石井啓一様
東京都知事  小池百合子様
東日本高速道路株式会社代表取締役社長 小畠 徹 様
中日本高速道路株式会社代表取締役社長 宮池 克人様

「野川べりの会」


東京外環道の本線トンネル東名北工事を中止し、振動被害の実態調査、原因究明、対策及び説明を求める要請書

 国土交通省、東日本高速道路株式会社、中日本高速道路株式会社の3事業者は、東京外かく環状道路東名北工事の事業地内おけるシールドマシン初期掘進において、住民にその環境影響結果の報告、説明を行わないだけでなく、様々な問題を放置したまま、又、住民及び関係自治体から「外環道路工事で野川に発生した気泡問題に関する住民説明会の開催」の要望があったにもかかわらず、これを無視して、2019年1月中旬から住宅地真下での本線トンネル東名北工事の本掘進を進めています。

 その結果、住宅地真下での本掘進が強行されて間もなく、シールドマシンが地下を通過した地域の直上及び周辺の住宅において、振動被害の訴えが続出しています。
 その内容は、次のようなものです。 

*震度2程度の振動を、早朝に感じた方がいます。
*地震だとびっくりして飛び起きた方がいます。
*風呂の水の揺れを確認した方がいます。
*振動で眠れないと訴えた方がいます。
*野川の左岸のみならず、右岸でも揺れています。
*家屋調査範囲外の地域でも揺れを感じた方がいます。


 これらの、振動被害については、その原因が外環道のトンネル工事によるものであることが、大いに推察され、地表に影響を与えないことが大前提の大深度地下法違反に関わる問題であるばかりでなく、建物損傷および睡眠障害などの精神的身体的苦痛につながる恐れがあります。

 更にはシールドマシン周辺の地盤の緩みを助長させ、将来の陥没の原因となる空洞の誘発とその拡大発展をさせる可能性があります。
 
 振動被害を放置したままの掘進継続は許されません。
 他の事業では夜間の掘削を止めた実例もあります。

 安全・安心を最優先とする公共事業である東京外環道事業においては、東名北工事の掘進工事を直ちに中止し、振動被害状況の調査、原因究明、対策を図り、住民説明会を開催することを要請します。

 要請事項の詳細を下記に記します。
 なお、早急な対応への検討の経過を2019年4月5日までに、下記連絡先までご連絡ください。また、2019年4月12日までにご回答を文書でください。



1.工事地域における振動被害の実態調査の実施及び報告
   家屋調査より広い範囲で行うこと。

2.掘進予定地域における振動等の測定
  @事業者による24時間の振動測定。
  A希望する住民には、住宅などへの振動計を設置すること

3.原因究明
  @事業者が行った振動調査結果の公表
  A住民からの被害報告と工事との因果関係の究明。
  被害発生の時間帯のシールドマシンの位置、作業内容を照らして、原因究明にあたってください。

4.対策
  振動があるままの掘進継続は許されません。工事を中止し、完全な対策を示すこと
 
5.地表面にシールドマシン先端位置を表示すること

6.24時間工事情報受付ダイヤルの対応機能改善
  今回の振動問題で、対応の稚拙さが浮き彫りになっています。緊急対応が迅速に取れるよう体制・機能の改善を求めます。

7.住民説明会を開催し、以上の項目について説明すること
以上
連絡先 : 省略

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2019年03月07日

野川べりの会が小田急・京王線駅前で外環道工事の中止を求めて市民に訴える

2月2日、野川べりの会は、世田谷区、狛江市、調布市、三鷹市から計8名の区市議会議員の応援を得て総勢20名超で、小田急線の成城学園前駅と喜多見駅、京王線のつつじが丘駅の3駅の駅前で、危険な外環道工事の中止を市民に訴えました。

「1月中旬にシールドマシンは民家の下に!あなたの家の下にも酸欠ガスや地下水噴出の恐れが」との訴えに多くの方が耳を傾け、チラシを受け取ってくれました。

20190202_Nogawa_Station.jpeg20190202_Nogawa_Station-2.jpeg
成城学園前駅(小田急線)

20190202_Nogawa_Station-3.jpeg
喜多見駅(小田急線)

20190202_Nogawa_Station-4.jpeg
つつじが丘駅(京王線)
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