2021年01月14日

外環ネット講演会開催(1月6日)「トンネル技術者が見た事故原因と大深度安全神話の虚構」

外環ネットは、12月18日のNEXCO東日本の外環調布陥没事故についての中間報告を受けて、1月6日武蔵野市南町コミセンにおいて、大塚正幸氏(元トンネル技術者)をお招きして講演会を開催しました。

演題は「外環道トンネル工事で相次ぐ地表陥没と地下空洞―トンネル技術者が見た事故原因と大深度安全神話の虚構」。
 大塚氏によれば、「流砂」(地下水で浸潤された砂が湧水と一緒に流れ出す現象)は、一見固く締まった(今回の上総層のような)地山でも介在砂層の中で発生することがある。今回の事故で着目される上総層は、関東平野に広く厚く分布する基盤層で、決して『特殊な地層』ではない。そして、外環道路の陥没事故の原因を次のように推察する。
 「上総層の地盤は安定した地中では固く支持力があるが、空隙が生じて水で流されると緩みが進行する性質がある。砂礫層に遭遇してシールド掘進が難航する間に地山から大量の土砂を取り込み、切羽前・上部の緩みが進行した。不十分な地質調査のために、シールド機の設計が適切でなく、地山の性状に即した適切な施行管理も疎かであった。堆積層からなる都市の地下40mは、支持地盤の下にあるから安全深度であるという認識は改めなければならない。
 また、大深度の特定範囲を深さだけで一義的に決める非科学性やN値だけで評価する誤りなど大深度法制の不備を指摘されました。

20210106_KanbotsuSeminar.JPG

 大塚氏に引き続き、早川芳夫氏(地理学専攻)が、中間報告のボーリング結果から、陥没・空洞周辺地域の地盤がどのように破壊されているかの分析を報告されました。
 「地層の緩みはトンネルに沿って、地表直下からトンネル直上まで広がっている可能性が大きい。少なくともBor. D A 地点から、Bor. C地点まで帯状に繫がっている。さらに、その南北方向への広がり、および東西方向の調査が必要。」と深さ方向の地盤の緩みの深刻さと、トンネルルート上(南北方向)と横(東西)方向への地盤緩み範囲の広がりの調査の必要性を指摘されました。

 コロナ禍にもかかわらず、参加者は約40名。質疑応答が活発に行われました。


 資料1「トンネル技術者が見た事故原因と大深度安全神話の虚構」ここ(PDF)
 資料2「地盤について(ボーリング結果の分析) 」ここ(PDF)
*資料は著作権があります。
 

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2021年01月04日

外環被害住民連絡会・調布が被害調査結果を公表

 2020年12月27日、外環被害住民連絡会・調布は、調布市教育会館における記者会見の席で、被害調査結果を公表しました。

集計結果によると
■ 被害軒数
● 構造物被害(家屋・外回り)= 58軒
*主な被害内容:室内(クロス)のヒビ 15件、ドア・床の傾き 19件、基礎部分の
亀裂 7件、塀・タイルの変状 17件、コンクリートのひび割れ 17件、段差の拡がり6件、
門扉の開閉不具合 5件 等

● 体感的被害(騒音・振動・低周波音等)= 102軒
*騒音・振動・低周波音等のうち、複数回答も「1」としてカウント。
*被害カテゴリー別:騒音 72件、振動 95件、低周波音 51件

資料1(集計結果)はここ(PDF)
資料2(シールドマシン停止位置)はここ(PDF)
資料3(被害者の声_自由記述)はここ(PDF)

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2020年12月30日

東京外環有識者委員会中間報告(12月18日)への疑問点

 12月18日NEXCO東日本は、調布陥没事故の中間報告を公表し、トンネル工事が陥没事故の原因であることを認めました、この中間報告には多くの疑問点があります
 外環ネットは、地質や技術/施工管理等に詳しい方の協力を得て、この中間報告についての疑問点を取り急ぎ集約し、12月25日に東京地裁の司法記者会での記者会見において配布するとともに、国土交通省、NEXCO東日本に手渡し、検討のうえ回答を準備するように求めました。

 以下は、中間報告への疑問点です。
 疑問点の詳細:別紙1〜4は(全文(PDF)はここ)
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2020年12月25日

東京外環 有識者委員会 調布陥没 中間報告への疑問点

外環ネット

12月18日、東日本高速道路株式会社は、トンネル施工等検討委員会有識者委員会を開き、中間報告を発表した。
シールドトンネル工事が、調布市市街地における「陥没・空洞発生の要因の一つである可能性が高いと推定されることを確認した」としている。
議事概要では、「周辺住民からの問い合わせ等に対し適切に対応する」とされていることから、私たちは、この日の記者ブリーフィングや公表された委員会資料に対する疑問・問題点を提示し、回答を求める準備をしている。
本日は、整理するまでには至っていないが、集まった疑問点等をそのまま別紙1〜4に列挙する。
大きな問題として、以下の点を上げておきたい。

★1 陥没・空洞発生した被害地域を、「特殊な地盤条件」としている。
・東久留米層(His)を「固くしまった砂」の均一層と判断し、ボーリング調査が不十分だった反省がない。
・礫層(Hig)(4m)の直下に砂と礫の互層(5m)がある事は、ボーリング調査から判明しているにもかかわらず注意を怠っている。
・陥没地点は、かつて入間川の蛇行による氾濫原であるという誤った認識。ここは台地の緩やかな谷地形(沖積層は存在しない)。

★2 雑な施工・管理不足・データ不足で、「地上に影響を与えない」ことが考慮されないまま施工している。
・「スケールデメリット」、口径が巨大化しているにもかかわらず、今までの施工例から±10%の基準で排土量の管理をしており、誤差が大きすぎる事を考慮していない。
・正確な排土量の計測値がないとして、取り込み過ぎを明確に認めていない。
・苦情があった時点で、シールドマシンを止めて原因の調査をすべきところ、夜間工事の停止時間を延長すること等でやりすごそうとした。

★3 大深度法、立体都市計画によって使用できる範囲を逸脱している。
・砂層の崩壊によって、トンネル直上までN値が一桁台を含む地層の緩みが達している。
・陥没孔・空洞直下の礫層(Mg)の陥没により、大深度から地上までが地盤破壊されている。

★4 住民無視の対応、工事再開を急ぐ姿勢。
・限られた住民対象の説明会でマスコミの取材も認めない等、説明責任の放棄。
・住宅地の道路等を占拠した原因調査の説明が住民にほとんどされない。
・シールドマシン停止で1日あたり億円単位の損との発言。
・この地域以外の「特殊地盤」でないところでは動かしても良いとの発言。
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2020年12月29日

「東京外環・調布陥没事故中間報告に対する抗議声明」と疑問点文書を外環ネット他12団体が国交省とNEXCO東日本に手渡す

 12月18日NEXCO東日本は調布陥没事故の中間報告を公表し、陥没事故はトンネル工事が原因であると認め、謝罪しました。これを受けて、2020年12月25日外環ネット他12団体は、「東京外環・調布陥没事故中間報告に対する抗議声明」を発表し、同日国土交通省及びNEXCO東日本を訪問し、読み上げて手渡しました(東京都及びNEXCO中日本には郵送)。
 また、併せて「東京外環有識者委員会 中間報告への疑問点 」(今後このブログに掲載予定)を手渡しました。

(1) 12月25日(金)午後、東京外環道訴訟の延伸差止訴訟提訴の記者会見において、中間報告についての抗議声明と疑問点文書を報道関係者に配布しました。

(2) 同日記者会見終了後、国土交通省を訪れ、道路局高速道路課係長星野龍一郎氏に声明を読み上げて提出。併せて18日に公表された陥没事故の中間報告の内容に関する疑問点も提出し、回答時期の設定を求めました。
また、現在続けている「住宅地陥没!東京外環道事業・工事の中止」署名の提出を1月に行うことについても通告しました。
20201225_SeimeiToKuni.jpg
写真:国土交通省道路局高速道路課(左)、外環ネット(右)

(3) 続いてNEXCO東日本本社を訪れ、建設事業本部建設事業統括課丸山耕治、同資産管理課有川達哉両氏に、同じく声明を読み上げ、さらに質問事項の主要項目を読み、現場がいかに住民不在か、説明責任が果たされていないかを話し、取り組み姿勢を改めるよう求めました。
丸山氏は、社長にも、現場にも我々の主張を伝えると回答しました。
20201225_SeimeiToNEXCO-E.jpg
写真:外環ネット(左)、NEXCO東日本(右)

 以下はその声明文です。

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2020年12月25日

東京外環・調布陥没事故中間報告に対する抗議声明

外環ネット他12団体


 2020年10月18日、東京外かく環状道路(以下「東京外環」)トンネル工事現場真上の調布市の住宅地で陥没事故が発生し、その後相次いで巨大な空洞が発見されました。2カ月後の12月18日、東日本高速道路株式会社(以下「NEXCO東日本」)は、トンネル工事が陥没の原因であることを認め、被害の賠償に応ずることを明らかにしました。

外環ネットは、東京外環沿線7区市の住民団体のネットワークです。私たちは、国および東京都、そしてNEXCO東日本、NEXCO中日本に対し、これ以上の犠牲を出さず、無駄なエネルギーと事業費を使うことがないよう、直ちに、杜撰で危険な東京外環事業・工事の中止と、憲法違反の悪法「大深度地下の公共的使用に関する特別措置法」(以下「大深度法」)の廃止を改めて求めます。

東京外環計画は、1966年に策定されましたが、住民の強い反対により凍結されました。
その後、国は用地買収をせずに道路建設したいとの「姑息」な発想から、土地所有権から使用権を切り離し、道路建設を可能にする大深度法を成立させました。「通常利用されない地下」「地上には影響を与えない」との理由で、住民の意思を一切無視する法律です。東京外環は、地権者の了解なく住宅地の地下に建設する事業として認可されました。ルートは高架での道路計画をそのまま引き写し、地盤、地歴、地下水などの調査が不十分な状態で建設が進められました。

「地上には影響はない」はずの工事で、気泡噴出に始まり、騒音・振動・低周波音と家屋損傷、液状化等の地盤変位、そして遂に人命に関わりかねない重大な陥没事故が起きました。日本経済新聞による衛星データの解析では、地盤沈下は3pにもなることが明らかになりました。これは、住民の苦情やマシン・トラブル発生時に慎重な調査・対応をすることなく工事を進めたために起こった人災にほかなりません。

事業者は地上での被害を想定しないまま、住民に無許可・無補償で工事を進めました。この間、事業者は事業実施に伴う住民の疑問や問題点指摘にまともに答えず、説明責任を果たしていません。その末に起こった今回の被害全てが、人権、財産権の侵害そのものです。このような理不尽なことが許されてはなりません。大深度の工事は地上に影響しない、シールド工事は安全などという「虚構」に基づいて進めてきた大深度地下トンネル計画の大前提は崩壊したのです。

事業者は、被害補償として「家屋の補修」に言及していますが、何よりも被害地の住民が求めているのは「地盤を元通りにしてほしい」ということです。亀裂を塗り込め空洞を充填しても、緩んだ地盤ではまた地盤変位が起こりえます。いつ崩れるかという不安・恐怖の中で暮らすことなどできません。

「掘ってみなければわからない」「地盤が悪い」という小泉淳東京外環トンネル施工等検討委員会有識者委員長の発言は、科学者として、技術者としての見識も何もかなぐり捨てた開き直りです。特殊な地盤であるなら事前に調査し対策が取られるべきでした。このような言葉で事業者の責任を回避しようとすることは、地上に居住する住民の存在をないがしろにする発言であり、許せません。そもそも第3者性のない委員会の「調査報告」は、やはり信頼できないことを明確に示すものです。

さらに、もう1本の北行トンネル工事が問題です。陥没地点の700mほど手前で停止している北行シールドマシンは、緩んだ特殊な地盤、既に地盤沈下・液状化を起こした地域を掘削します。さらなる被害が重なる恐れがあり、もはやこれ以上の人権、生活権、所有権侵害行為は許されません。

似たような地盤、様々な地層が交互にある互層はこれから掘削予定の地域にもあることがわかっています。本線シールドだけでなく、ランプシールド工事においても同じ問題が発生する可能性は大きいのです。さらに、「世界最大級の難工事」と事業者自身が認める地中拡幅部の工事も同様です。

陥没・空洞どころか家屋のひびなどの損傷、健康被害なども一切起こさないよう、十分な調査に基づく万全な再発防止策を立て、計画地上の地権者及びその周辺の住民の了解を得たうえでなければ工事再開などありえません。安全確保を保証し、希望があれば買い取り、被害を未然に防ぐ対応を求めます。

住民は、3年前に大深度地下使用認可および都市計画事業承認・認可の無効確認等を求めて提訴し、本年5月には気泡シールド工事差止仮処分を申し立て、さらに本日、2021年3月31日で事業期間が終了する都市計画事業の延伸差止訴訟を起こしました。

国・都、事業者に対する働きかけに加え、法廷での弁論を通して、わたしたち外環ネット他12団体は以上に述べた様々な東京外環事業の問題点を明らかにし、沿線住民の生活、いのち、財産権を守って行きたいと考えています。

そのため、私たちは、国、東京都、NEXCO東日本、NEXCO中日本に対し下記のことを求めます。


1 「地上に影響がない」とした大深度法の前提が崩れているのですから、東京外かく環状道路工事を中止し、事業の廃止を含めた見直しを早急に行うこと。

2 「地上に影響がない」との前提が非現実的である大深度法の違憲性を認め、同法を廃止すること。

3 現状発生した被害は、希望により買い取り及び地盤復旧等を含めすべて賠償・補償すること。

4 今後露見するであろうさらなる被害に対しても、完全なる賠償・補償を行うこと。

以上


申し入れ団体(順不同)13団体
・外環ネット/・外環道検討委員会/・外環道路予定地・住民の会/・市民による外環道路問題連絡会・三鷹/
・野川べりの会/・東名JCT近隣住民の会/・外環道検討委員会・杉並/・外環を考える武蔵野市民の会/・調布・外環沿線住民の会/・とめよう「外環の2」ねりまの会/・元関町一丁目町会外環対策委員会/・外環いらない!世田谷の会/・東京外環道訴訟を支える会

問合せ先: 省略

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2020年12月06日

「住宅地陥没!東京外環道路事業・工事の中止を求めます。」署名活動にご協力ください

 外環ネットは、2020年10月18日に東京外環道トンネル工事現場真上である調布市東つつじケ丘の住宅街で発生した陥没事故を受けて、この危険な外環道事業の中止を求める署名活動を開始しました。
 皆様のご協力をお願いいたします。

署名呼びかけチラシ:ここをクリック
署名用紙:ここをクリック

 なお、ネット署名も行っています。
https://www.change.org/StopGaikan

8e-DSC09312.jpg

[署名活動の概要]
・タイトル:「住宅地陥没!東京外環道路事業・工事の中止を求めます。」
・署名提出先:国土交通大臣と東京都知事の2か所
  2つの署名用紙に記入ください。
・署名送付先:〒181-0013 三鷹市下連雀3−33−7−401野村気付
・2次集約:2021年2月10日(水)
・署名用紙ダウンロード:署名用紙:ここをクリック
・要請内容:以下は国土交通大臣宛(東京都知事宛も同一内容)


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2021年 1月 日

国土交通大臣 赤羽 一嘉 様

住宅地陥没!東京外環道路事業・工事の中止を求めます。

外環ネット

 2020年10月18日、東京外かく環状道路(以下、「外環」)の大深度トンネル工事の真上である調布 市東つつじが丘で「陥没事故」が起きました。陥没は幅6m×5m×深さ5mに及び、道路から住宅の下に及ぶものでした。人身被害がなかったのが奇跡的とも言える事態でした。

 その2週間後の11月2日、この陥没箇所の北側に、今度は地表から5mの深さに厚さ3m×長さ30 m×幅4mという大規模な空洞が発見されました。これも大深度トンネル工事の真上でした。

 沿線住民は「いつどこで陥没が発生するかわからない」「自分の家の真下に空洞ができているかも しれない」という恐怖と不安の中での生活を余儀なくされています。そもそもトンネル真上の住民は地権者であるにもかかわらず、何の説明も補償もなく勝手にトンネルを掘られているのです。

 この間、外環シールドトンネル工事では、2018年の致死濃度の酸欠気泡発生とは別の場所で、新たに酸欠気泡が3月以降継続的に噴出しています。また、8月初旬からは騒音・振動、低周波音による健康被害、外壁のひび割れ、外床の亀裂などの被害が周辺住民から多数訴えられていました。
 
 今回の事故を受けて、シールド掘削工事は中断を余儀なくされていますが、ジャンクション工事などは継続しています。事業者らは、これまでの事業推進の為のトンネル施工等検討委員会を横滑りさせて有識者委員会を発足し、事故原因の究明と再発防止策を検討しています。しかし、沿線住民の生活と財産にも大きな影響を与えている今回の陥没事故では、事業者からは独立した第三者委員会での 徹底的な調査と原因究明が必要です。

 外環の大深度トンネル工事について、事業者らは「40m以深の大深度だから、地上への影響はない」とする「安全神話」を幾度も繰り返し語ってきました。しかし、今回の事態は大深度地下工事であっても地上や地盤、環境に多大な影響を与えることを明らかにしました。

 1966年に計画決定された外環計画は、高架を大深度地下化し2009年に事業化されました。工事は今後10年以上延長し、完成時期は不明なまま続けられようとしてます。昨今の社会情勢、経済情勢 の変化によりその社会的必要性も薄れている中で、当初費用の倍に積み増した2兆4千億円を投入して事業を続ける必然性は皆無です。

 重要なのは、外環の計画沿線全域にわたって同様の事故が起こる危険性があるということです。住民のいのち、健康、財産を破壊する工事に公共性はありません。今回のような陥没事故を2度と起こさないという保証はありえないのです。

 私たちは、この外環事業・工事を直ちに中止することを求めます。
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2020年11月19日

イベント情報(2020年11月〜2021年1月)

外環関係その他のさまざまな動きの直近のお知らせです。

***********************************
▲ 次のイベント情報(2021.2月〜3月)はこちら

*****2021年1月のイベント情報*****

●1月31日(日)13時30分〜
   調布市立つつじヶ丘児童館ホール
   外環被害住民連絡会・調布 総会・講演会
   講演:補償交渉について 講師:武内更一 弁護士


●1月15日(金) 
 東京外環道訴訟原告団・弁護団 緊急声明発表
「調布・外環道のルートの3つ目の空洞発見について
 国、東京都は直ちに工事を中止し、大深度地下法の廃止の決断を」

●1月15日(金)11時 東京地裁 
 東京外環道シールドトンネル工事差止仮処分第5回審尋

●1月15日(金)第3の空洞発見についての記者会見
  外環被害住民連絡会・調布
  11時 入間川ぶんぶん公園(調布市東つつじヶ丘2丁目)


1月15日(金)調布市で第3の空洞発見(1月14日)と発表 

●1月11日(月・祝)「住宅地陥没!外環事業中止」署名 
 13時30分〜15時30分 調布駅前 街頭署名活動

●1月10日(日)外環・調布陥没 緊急学習会
  1月10日(日)13時30分〜15:30
  調布市教育会館201会議室(調布市小島町2-36-1)+ZOOM
  第一部:大深度法による被害の法的な観点から
   講師;弁護士 武内更一さん
  第二部:損害保険の被害補償実務の経験から
   講師;山田大蔵さん
  主催:外環ネット

●1月8日(金)他 「東京外かく環状道路工事現場付近での地表面陥没事象における家屋補償等に関する相談窓口のご案内」
 
 ◆ 専用フリーダイヤル
  NEXCO東日本 関東支社 東京外環工事事務所
  TEL:0800−170−6186(フリーダイヤル)
  受付時間:平日9:00〜17:30

 ◆ 相談窓口
  1月8日(金)   9:00〜12:00
  1月14日(木)  9:00〜12:00
  1月23日(土) 13:00〜16:00
  1月28日(木)  9:00〜12:00
  つつじケ丘児童館ホール(調布市西つつじヶ丘3-19-1)
  対象者:陥没・空洞箇所周辺の居住者
  事業者の職員が常駐し、相談を受ける。
   詳細は、ここをクリック(PDF)
 
●1月6日(水)トンネル技術者の講演会
  1月6日(水)午後1時30分〜
  武蔵野市南町コミュニティセンター第1会議室+ZOOM
  講演:トンネル技術者が明かす大深度安全神話の虚構
  講師;大塚正幸氏
主催:外環ネット

*****2020年12月のイベント情報*****

●12月27日(日)「住宅地陥没!外環事業中止」署名 
  14時〜16時 仙川駅前 街頭署名活動

●12月27日(日)住民による被害調査結果公表 記者会見
   外環被害住民連絡会・調布
  10時 調布市教育会館201会議室


●12月25日(金)東京外環道訴訟、延伸差止訴訟提訴
  13時30分 東京地裁 司法記者会 記者会見


●12月20日(日)、21日(月)
  事故調査中間報告に関する一部の地元住民限定説明

  12月20日(日) 13時〜14時30分,15時30分〜17時
  12月21日(月) 19時〜20時30分
  対象者:陥没箇所周辺で原因究明の調査実施範囲内の居住者
  主催者:国交省 関東地整 東京外かく環状国道事務所
      NEXCO東日本 関東支社 東京外環工事事務所
      NEXCO中日本 東京支社 東京工事事務所
  協 力:調布市
  詳細はここをクリック(PDF)

●12月20日(日)「住宅地陥没!外環事業中止」署名 
  14時〜16時 吉祥寺駅北口 街頭署名活動

●12月19日(土)中間報告についての記者会見
   外環被害住民連絡会・調布
  10時 調布市教育会館201会議室


●12月18日(金)有識者委員会第5回 陥没事故調査中間報告
  16時  記者ブリーフィング

●12月15日(火)青梅街道インター事業認可取消訴訟口頭弁論
  11時 東京地裁 103号法廷

*大法廷103号法廷の傍聴席は三密対策で約50席
12時 司法記者会にて記者会見
(今回は報告集会はありません)

●12月13日(日)「住宅地陥没!外環事業中止」署名 
     14時〜16時 成城学園前駅中央口(南口)街頭署名活動

●12月6日(日)住宅地陥没!外環事業中止署名 
     14時〜16時 つつじが丘駅北口 街頭署名活動
 
●12月1日(火)ストップ・リニア訴訟!原告適格中間判決
  11時 東京地裁 103号法廷

*10:00 東京地裁前集会
*10:30 傍聴券抽選(傍聴席は三密対策約36席)
*11:00 開廷
*12:45 報告集会 衆議院第1議員会館B1F 大会議室
詳細PDF

***** 2020年11月のイベント情報 *****

●11月24日(火)東京外環道訴訟第9回口頭弁論
  14時(*)〜 東京地裁103号法廷

*大法廷103号法廷の傍聴席は三密対策で約50席
(*)傍聴抽選券配布13:20〜13:40、抽選
*弁論終了後、15:30〜報告集会(衆議院第2議員会館第1会議室)
詳細はこちら

●11月22日(日)調布市 陥没箇所付近で新たな空洞発見(11月21日)と発表


●11月21日(土)18時 外環道・陥没事故の緊急報告集会
  場所:武蔵野市南町コミュニティセンター
    (武蔵野市吉祥寺南町3-13-1 吉祥寺駅徒歩11分)
  主催:外環ネット 詳細PDF

●11月17日(火)【緊急オンラインセミナー】
大深度地下トンネル工事で住宅街が陥没〜リニア工事も危険!

 日時 11月17日(火)19時〜20時30分 申込は、前日の16日(月)16時まで。 参加費:無料
 申込フォーム https://www.foejapan.org/event/event_form.html
 共催:リニア・市民ネットワーク東京、国際環境NGO FoE Japan、外環ネット
 問合先:国際環境NGO FoE Japan(担当:波多江)
     メールアドレス: hatae@foejapan.org
     電話: 03-6909-5983/ファックス: 03-6909-5986

●11月15日(日)13時 市民社会フォーラム第248回学習会
 「調布市・道路陥没事件の真相-危険な東京外環道工事」

 日時 11月15日(日)13時〜15時
 オンライン企画 ※ZOOMで参加・視聴 講演90分、質疑30分の予定
 講師:丸山 重威さん
 参加費:500円
 申込先はネットから(Peatix) https://tokyogaikando.peatix.com
 主催:市民社会フォーラム http://shiminshakai.net/
 共催:あけび書房 http://www.akebi.co.jp/
 問合先:civilesocietyforum@gmail.com 
     電話03-3234-2571(あけび書房)

●11月6日(金)7日(土)陥没事故に関するごく一部の地元住民限定説明
 11月6日(金) 19時〜20時30分
 11月7日(土) 13時〜14時30分, 11月7日(土) 15時30分〜17時
  対象者:陥没箇所周辺で原因究明のための調査実施範囲にお住まいの方を対象
  主催者:国交省 関東地整 東京外かく環状国道事務所
      NEXCO東日本 関東支社 東京外環工事事務所
      NEXCO中日本 東京支社 東京工事事務所
  協 力:調布市
  問合先:NEXCO東日本 関東支社 東京外環工事事務所
TEL 0120-861-305 FAX 03-5923-0968 (平日 9:00-17:30)
E-mail

●11月4日(金)調布市 陥没箇所付近で新たな空洞発見(11月2日空洞の可能性確認、3日空洞確認)と発表

●11月3日(火・祝)14時 陥没事故の緊急住民集会
   調布市立つつじヶ丘児童館ホール
   主催:調布・外環沿線住民の会/野川べりの会
   協賛:きずな(滝坂地区協議会)

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▼ 過去のイベント情報(9月〜10月)はこちら

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2020年11月10日

陥没事故で緊急申入れ、野川べりの会が国交大臣に(緊急院内集会)

2020年10月23日10時、外環道沿線の4つの住民団体(調布・外環沿線住民の会/野川べりの会/外環道路予定地・住民の会/外環ネット)は、2020年10月18日に調布市東つつじヶ丘の住宅街で発生した陥没事故を受けて、衆議院議員会館第7会議室において緊急院内集会を開催しました。

国会議員、自治体議員、沿線住民など多数参加されました。
国土交通大臣宛ての「東京外環道工事現場直上の道路等の陥没事故についての緊急申入書」を国土交通省道路局高速道路課渡部課長補佐に手渡し、被害地域の住民は陥没の恐怖だけでなく、振動・騒音・低周波音の健康被害や家屋損傷などを訴え、6項目の申し入れについて対応するよう要請しました。

なお、この院内集会の様子はYoutubeで視聴できます。
(Youtube)20201023 UPLAN 外環道道路陥没事故緊急申し入れ院内集会

20201023_Moushiire_DSC09432.jpg20201023_MoushiireMtg_DSC09432.jpg
(写真上:緊急申入書手交、下:院内集会風景)
 以下は、緊急申入書です。

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2020年10月23日

国土交通大臣 赤羽 一嘉 様

東京外環道工事現場直上の道路等の陥没事故についての緊急申入書


2020年10月18日、東京外かく環状道路(関越〜東名)(以下、「東京外環道」または「外環道」)本線トンネル(南行)工事現場直上の、調布市東つつじケ丘2丁目において住宅街のなかの道路と住宅地の一部で陥没が発生しました。陥没の状況を現場で観察した者として、人身事故にならなかったこと、住宅に及ばなかったことは、まさに「不幸中の幸い」と言わざるをえません。

今回の陥没事故と外環道工事の因果関係は調査中とのことですが、私たち住民は、国土交通省をはじめとする事業者に対して、外環道トンネル工事がはじまる2017年以前から住宅地の地下におけるシールドトンネル工事による陥没事故の危険性を指摘し続けてきました。
陥没箇所傍の住宅から陥没した穴(約5mx5mx深さ5m)を覗いたときの恐怖心は大きなものがあり、今回の陥没事故は、改めて私たちにその危険性を再認識させてくれました。

2017年2月のシールド工事開始以降、2018年5月〜の野川への致死濃度の酸欠ガス噴出(2019年8月には練馬区白子川にも噴出)、地表面への地下水噴出等にはじまり、住民の説明要請を無視してシールドマシンが住宅地の地下を掘進しはじめた2019年以降、世田谷区、狛江市、調布市では振動被害が相次いでいましたが、トンネル掘削工事は続けられました。

調布市域において2020年3月から気泡シールド工法に切り替え、酸欠ガスを野川に噴出させ(現在も噴出は続いている)、また、この陥没事故に先立って、8月頃から東つつじヶ丘付近では、約100件もの振動・騒音・低周波音、家屋損壊、地盤変位などの異変による健康被害や物的被害が多発し、私たちは、9月26日の外環オープンハウスでも、工事の一時中断と原因調査・対策を強く求めてきましたが、全くと言ってよいほど納得できる説明や根拠となるデータはいただくことができませんでした。

また、私たちの「実効ある緊急時の避難計画の策定」要求を受けて、しかし、私たちが関与できない場で作成された「トンネル工事の安全・安心確保の取組み」や「「東京外環(関越〜東名)トンネル工事の緊急時の対応について(別紙緊急時連絡体制表を含む)」は、今回の陥没事故において全く機能しませんでした。
以上のような経緯を経ての今回の陥没事故を受けて、私たち住民は生活・生命・財産を守り日々安心して暮らすために下記の事項を申し入れます。

1.今回の陥没事故の徹底的な調査、原因究明を行い、調査結果・根拠となるデータを公表すること。なお、事故調査委員会は、独立した公正中立な立場のものであり、公開の場であること。検討結果の記者ブリーフィングの場に関係住民の出席を認めること。

2.周辺住民に緊急に陥没事故の説明を行うこと。周辺住民の要望に対し誠実に対応すること。また、沿線全体においても住民に説明すること。

3.既設トンネル部分には陥没のリスクが存在するので、第2、第3の陥没事故を防止するための調査、住民への周知等を至急行うこと

4.緊急時の避難計画を実効あるものに作り直すこと

5.正当な被害補償について説明すること

6、陥没事故の原因が解明され、再発防止策がとられ、住民の理解と納得を得ることなく工事を再開しないこと

以上

                    
調布・外環沿線住民の会
野川べりの会
外環道路予定地・住民の会
外環ネット
(本件の連絡先)省略



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2020年10月27日

調布市長・市議会議長に緊急要請「東つつじが丘2丁目陥没事故 緊急に人命第一の対策を求めます」野川べりの会

 2020年10月18日の東つつじが丘2丁目陥没事故について、野川べりの会/調布・外環沿線住民の会/外環ネットの3つの住民団体は、10月21日長友貴樹調布市長と渡辺進二郎調布市議会議長あてに緊急要請「東つつじが丘2丁目陥没事故 緊急に人命第一の対策を求めます」を行いました。
 なお、TV東京の取材を受け、夕方のニュースで放映されました。
20201021_Nagatomo-Moushiire.jpg
20201021_Nagatomo-tewatashi.jpg20201021_TvTokyo_Nagatomo-3.jpg
写真(上:市長要請,下左:要請書手交,下右:TV東京取材)
以下は要請文書です。

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2020年10月20日

調布市長 長友貴樹様
調布市議会議長 渡辺進二郎様

東つつじが丘2丁目陥没事故 緊急に人命第一の対策を求めます

 2020年10月18日午後12時ごろ、調布市東つつじヶ丘2丁目で道路及び宅地の一部が陥没する事故が発生しました。事業者の公表資料によると、穴は約5m×約6m、深さ推定5mとあり、埋め戻しに使用した砂は140立米2トントラック約50台分にも及び、夜通しの復旧作業が19日早朝まで続きました。

 19日時点で調布市が把握されている、事故前日17日から19日の応急復旧までの事実経過によると、緊急時の対応が全く機能しかなった事実が明らかになりました。

 事故当日18日、午前8時30分頃、道路が少し落ちていることを測量業者が確認し、9時前後にネクスコ東日本の副所長の藤田氏にも一報が入っていたことを、当日、現場で住民が藤田氏に確認しています。11時45分頃、住民から調布市に通報が入り、市がネクスコ東に問い合わせましたが、ネクスコ東から市への正式な連絡は12時10分頃で、既に問題発生から3時間40分が経過していました。この間、事業者や調布市から警察、消防への通報は一切なされず、住民からの通報で警察が到着したのが12時20分、舗装が大きく陥没し始めた時でした。ネクスコ東から周辺住民(8軒)への避難要請があったのは13時30分頃、既に陥没が大きく広がった後でした。

 事業者側の安全神話に対して、私たち住民は過去に起きている多くの事故事例を調べ、シールドトンネル工事の危険性を訴え続けてきました。特に2016年11月の博多駅前陥没事故を受けて、陥没の危険性はあると警鐘を鳴らし続け、調布市に対しては、再三に渡り、当該基礎自治体として、確実に住民が避難できる具体的な緊急時避難計画の策定に主体的に関与してほしいとお願いしてきました。実効性ある緊急時避難計画が作られないまま外環工事は進められ、ついに恐れていた陥没事故が現実のものとなってしまいました。

 事業者が調布市に出した「東京外環(関越〜東名)トンネル工事の緊急時の対応について」(平成30年12月配布、令和2年改定)は「絵に描いた餅」であることが露呈しました。トンネル内への土砂流入はなかったということなので、これまで緊急時の定義を「トンネル内に大量の土砂等が流入したとき」のみに限っていたのは、完全に誤りであったことが証明されました。市民に犠牲者が出なかったことは不幸中の幸いと言わざるを得ず、もし夜間の事故であったら、もし陥没が宅地内に広がっていたらと考えるだけで、私たちは背筋の凍る思いです。

 事故原因の徹底究明と住民への納得いく説明は、事業者の当然の責務です。一方で、基礎自治体として、事業者からの情報を待っているだけ、事業者に要望を伝えるだけのこれまでの姿勢では、住民の命を守ることができないのだと、調布市は認識を新たにしてください。今回の陥没は、シールドマシンが通過後1か月経過してから起きていることから、既に掘削された全線で陥没の危険性があります。いつどこで同様の陥没が起きても不思議ではない危険な状況に、今現在、沿線住民は置かれているのです。この認識の上に立って早急に、調布市が独自に沿線住民の命を守る対応を行うことを、下記の通り強く求めます。



1)すでにマシンが通過したトンネル直上及びその周辺の住民に対して、直ちに今回の事故について通知すること。

2)事故から1週間以内(10月25日まで)に調布市主催で住民説明会を開催すること。その席には、国土交通省、ネクスコ東日本、ネクスコ中日本を必ず出席させること。

3)今回の避難対応の問題点を検証し、調布市が主導し、かつ住民参加で外環緊急時避難計画を作り直すこと。なお、計画実効性を検証するために、避難訓練を実施すること。


特に、1)については可及的速やかに行うよう、2)については、遅くとも事故から1週間以内に開催するよう、日程を野川べりの会までお知らせください。

野川べりの会/調布・外環沿線住民の会/外環ネット
本件の連絡先(省略)



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2020年10月25日

「外環道 即時全線工事中止申入書」外環ネットと野川べりの会が国交大臣他に

 2020年10月18日、調布市東つつじケ丘2丁目の、外環トンネル工事現場直上の住宅街の道路と住宅の一部で発生した陥没事故を受けて、外環ネットと野川べりの会は10月19日付けの「外環道 即時全線工事中止申入書」国土交通大臣はじめ3事業者と東京都に送りました。国土交通大臣宛のものは、10月20日霞が関の国土交通省を訪れ、道路局高速道路課に手渡しました。
20201020_KanbotuMoushiire.jpg
国土交通省道路局高速道路課(左)に外環ネット(右)が即時全線工事中止申入書を手交
 以下はその申入書です。

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2020年10月19日

国土交通大臣 赤羽一嘉 様
東京外かく環状国道事務所 所長 関 信郎 様
計画課長 木本 悠太 様
東京都知事 小池 百合子 様
東京都建設局 三環状道路整備推進部長 福島 真司 様
中日本高速道路株式会社 代表取締役社長 宮池 克人 様
外環東名北工事区 工事長 本木 新 様
東日本高速道路株式会社 代表取締役社長 小畠 徹 様
外環トンネル南工事部 工事長 佐藤龍利 様

外環道 即時全線工事中止申入書


外環ネット
野川べりの会


 2020年10月18日午後12時頃、調布市東つつじヶ丘2丁目23‐25付近で道路及び宅地の一部が陥没する事故が発生しました。規模は、おおよそ5m×5m、深さ5mと報道されています。しかし、現場の工事関係者によると、陥没の底部は水が満ちており、確かな深さは測定できない、目測するしかないと語っています。埋め戻すための砂は2tトラック数十台に及びました。当事者となった地権者はもちろん、沿線に住む住民は強い不安におおわれています。
 
 これに対し、事業者側の住民避難に関する対応は極めて不十分でした。公表されている避難計画(安心・安全の取組み)は役に立っておらず、事業者は大規模事業を担当する能力に欠けるものと考えます。
 
 工事現場周辺の野川には気泡が発生し続けていました。陥没現場近くでは、シールドマシンが通過する数週間にわたり強い振動が屋内で感知され、住宅の塀のタイルが剥落、外床と路肩に亀裂や段差が発生するなど、トンネル工事が起因と疑われる被害が発生しています。

 原因究明を求める住民の切実な要請に、事業者はいまだ応えていません。その間に発生した今回の陥没事故です。同一地域内での被害発生は、原因が同一である蓋然性がかなり高いと思われます。

 すでに陥没による空隙を土砂で埋める作業が行われましたが、外環道トンネル工事の最中のことであり、それとの関連を明らかにする責務は、偏に3事業者にあります。
また、このような事故は全線で発生する可能性があります。したがって、原因究明のためには全線での工事中止が必要です。

 よって、事故の再発を防ぐために、わたしたちは以下のことを要求します。
 
■ ネクスコ東日本は工事中止を発表しているが、それ以外の外環道全線の本線トンネルおよびランプトンネル工事を直ちに中止すること。

■ 2020年10月20日以降、事故現場近くに拠点を設け、工事と事故に関する現状説明および事故原因の調査の進捗などを周辺住民に毎日説明し、また住民からの質問に回答する体制を整備すること。

■ 全力で陥没事故の原因究明にあたり、その結果を広く国民に周知すること。沿線住民に対しては説明会を開催し、詳細に説明するとともに住民からの質問に誠実に答えること。

■ 原因が究明され、今後の事故回避のための対策がとられるまで、事業計画期間の延伸の申請を行わないこと。申請後であるならば国土交通大臣及び東京都知事は承認認可の処分を行わないこと。


上記上から2項目に関しては、可及的速やかに回答を文書にてお願いします。
その他の項目については、10月25日までに回答を文書にてお願いします。
 
本件の連絡先 (省略)
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調布市つつじが丘2丁目、外環工事現場の真上の住宅街で陥没事故発生

1-DSC09216.jpg
(写真上:11:50 陥没発生40分前、東側から亀裂箇所)
(写真下:11:50 陥没発生40分前、亀裂箇所拡大写真)
1.5-DSC09215.jpg

 2020年10月18日(日)正午過ぎに調布市つつじが丘2丁目の住宅街で陥没事故が発生しました。
 道路と一部住宅のガレージの下に、約5mx5mx深さ5mの巨大な穴が開きました。緊急時避難計画はほとんど絵にかいた餅でしたが、死傷事故に至らなかったことは「不幸中の幸い」です。
外環事業者は工事との因果関係は調査中とのことですが、陥没箇所の真下は外環道トンネル工事現場です。
 私たちは長年、陥没事故のリスクのある巨大トンネル工事を住宅地の地下で行うことは危険であると警鐘を鳴らしてきました。

4-DSC09242.jpg
(写真上:12:36 最初の陥没(12:30)直後)
5-DSC09258.jpg
(写真上:13:06 2回目の陥没=西側庇の崩落(12:59)直後)
7-DSC09306.jpg
(写真上:14:14 陥没穴の大きさ)
8e-DSC09312.jpg
(写真上:14:31 西側から陥没箇所)

 8月頃から大きな振動・騒音・低周波音が広い範囲に発生し、トンネルが陥没地点の真下を通過した9月14日ころには、周辺の住宅の外壁のタイルがはがれたり、地割れなどが発生し、また、家の中にいると気が狂いそうな振動に悩まされ、低周波音症候群の症状を示す住民も出ているのに、工事中止を求める住民の訴えを無視して突き進んでいった結果が陥没事故です。

 すでに掘られたトンネル部分にはどこにも陥没の可能性があり、不安な生活を余儀なくされています。
 工事を直ちに中断し、陥没事故だけでなく、振動・騒音・低周波音や家屋被害等の原因が解明され、再発防止策がとられ、私たち住民が納得いく説明があるまでは、少なくとも工事再開は認められません。


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